私が自然治癒力への関わり方を身につけたところで、平成4年に筑波技術短期大学が付属診療所を開設し、鍼灸施術所で本格的な臨床実践活動に入り、同年に気管支喘息患者の臨床研究から、低周波通電療法が生体に特定の反応を創るものではなく、自律神経機能の変動しやすさをつくっている。その後の生体反応は、治療を受ける体位が決めているというメカニズム5,6の開発となります。
そして、平成5年(1993年)には、「生体機能を活用する治療」、「生体機能活用治療学」などの言葉を使い始めました。
臨床からの鍼の治効:六つのメカニズムの4,5,6の開発です。
私が臨床研究をできる場、臨床眼力を磨く場、臨床実践を行う場みな、実にタイミング良く提供されたことがこの「科学的視点」に立った「臨床鍼灸治療学」を誕生させました。
社会の変化、力が、要請が創らせたものです。私の40数年の大変恵みを受けた職業人人生が社会に還元し、貢献してくれるであろう成果です。
あらゆるものに感謝の書です。