自然鍼灸学・自律神経臨床研究所は、自然鍼灸学・自律神経機能につ
いての研究・臨床活動を日本の社会・世界に向けて推進する目的で活
動しております。

自然鍼灸学・自律神経臨床研究所
所長:西條一止
住所:〒305-0024
茨城県つくば市倉掛908
電話&FAX:029-852-0560

コロナウイルスに人間社会だけが襲われて困窮している。

自然は生き生きと息づいている。

独り者は、まさに社会的孤独に悩んでいる。
1日中誰とも話すことがなく、それが三ヶ月も続いている。
だんだん口が重くなり、スーパーで店員に黙って頷くだけになりびっくりしている。

しかし、自然は違う、つくばの自然は、実に生き生きと木々は濃い緑に輝いている。
おそらく葉の量がいつもよりも多いせいかと思う。
写真のタンポポの花は満開だ。
写真のタンポポは
3週間前にもこの様に満開だった。
3週間前に突然刈られてしまったものが、3週間でよみがえっている。
花を楽しんでいる私などにお構いなく、さっと刈ってしまう。

地植えのバラなども元気がいい。自然は実に生き生きしている。

聖徳太子、没後1,400年ということなのかと思います。
ここ数ヶ月、法隆寺、聖徳太子に関するテレビ番組が増えています。
私が学んだ日本史は
70位年以上も前です。
これらの番組は、新しい研究を踏まえて構成されています。
素晴らしい内容です。

1 
415日(水)BS103放送。
  英雄達の選択 選「日出づる処の天子の挑戦ー聖徳太子の外交戦略ー」1時間

2 219日(水)地上D011放送。
  歴史秘話ヒストリア 「法隆寺 
1400年の秘密」50分。


3
 321日(土)地上D071放送。
  新、美の巨人たちスペシャル 「法隆寺」・佐野史郎&高田聖子・・時空を越えた美の秘密。


4
 411日(土)地上D011放送。
  プラタモリ「法隆寺ーなぜ法隆寺は
1400年愛され続けるのか?−」

2,3,4 法隆寺については、各番組、視点、内容が異なり、3つを観ることで飛鳥時代の理解が進みます。
ぜひ
3つを見てください。

近年のこの様な研究の成果を、私たちはどこで学ぶのでしょうか。
テレビは娯楽番組だけではありません。
素晴らしい学術的な内容を身近で伝えてくれるメディアです。
オンデマンドを生かしましょう。

202024日(火)、NHK BS103 21:00放送のアナザーストーリーズのタイトルです。

https://www4.nhk.or.jp/anotherstories/x/2020-02-04/10/25346/1453144/


私は家内に先立たれ一人暮らしをしています。
50年も一緒に生活していた家内がいなくなり、孤独な生活というのはなかなか慣れるものではないことをしみじみ実感しています。

元々、坂本九さんの”上をもいて歩こう”の歌は大好きな歌でした。
久しく聞いた記憶がなく、自分で歌った記憶もありません。
しかし、上記の番組を観てアメリカで大ヒットし、日本の歌でアメリカで第一位なった歌はこの歌しかないそうです。
沢山の人達に勇気を与えていたんだと知りました。

突然、霧が晴れたような気持ちになりました。
孤独から抜け出せそうな勇気がわいてきました。
明日早速に
CDを買いに行き、”上を向いて歩こう”の歌と共に生きようと決意しました。
皆さんに今の気持ちをお伝えしたくなり、
10ヶ月近く、書けずにいました。
上を向いて歩きます。

NHK総合「きわめびと」渋谷梨絵さん。39日(土)放送 

素晴らしい研究です。
日本人の主食「ご飯」の革命です。

ご飯がおかずなしに美味しいのです。
糖質制限食をしている私としては、頭を悩ませています。
オンデマンドでぜひ番組をご覧いただくことをお薦めです。

ご飯の炊き方についてメモします。

1 お米のとぎかたお米に傷を付けないようにやさしく。  とぎすぎない。濁りが残る程度に。

2 米の量、水の量は、炊飯器のメモリに性格に

3 といだら、お米、1合につき冷蔵庫の氷を一つ。  2合なら二つ入れる。(これはすごい発見)

4 そのまま2時間おく。そしてスイッチON。

5 ご飯が炊けたら、十時におしゃもじで切れ目を入れご飯をほぐし空気を入れる。

番組にはお米の選び方、保存の仕方など満載です。番組をご覧ください。

テレビは娯楽の域を超え生活の知恵を教えてくれるメディアです。
しかし、皆さん忙しい今日、なかなか見る機会が無いのが現実です。
私のように時間に余裕のある人でも放送時間に合わせて見るのは困難です。
朝、新聞を見てテレビの番組表を見て予約録画して自分の時間で見るのがやっとです。

我が家の庭の白梅が開花しました。


例年は、21
日に開花しています。今年は、連日、明け方の気温はマイナス2度、3度を続けています。
けれども早く開花しました。
春を伝えてくれます。

長い年月の間に湖や海の底に堆積した層が描くしま模様「年縞:ねんこう」。

福井県の名勝「三方五湖:みかたごこ」の一つ「水月湖:すいげつこ」の年縞は、乱れが無いことから地質学の考古学で年代を測定する世界標準の「ものさし」となった。
研究者から「奇跡の湖」と呼ばれている。
以上は本年
12月3日の朝日新聞、朝刊、科学の扉の記事である。

三方五湖の一つ三方湖ほとりに9月、世界でも珍しい博物館がオープンした。
水月湖の年縞をメインにした「福井県年縞博物館」だ。
ガラスの額縁に湖底から掘削された
45m分の年縞が展示されている。

「年縞は地球の履歴が記録が詰まっているタイムカプセルです」

1991年から水月湖の研究に取り組んでいる立命館大学古気候学研究センタ-長の中川毅教授は話す。

中川さんは水月湖の湖底をボーリング調査し、45m分の連続した年縞を採掘した。
縞の一層が
1年に相当し、一層の暑さは平均0.7mm
ざっと計算すると約
7万年分の縞を刻む。
「世界でも類を見ない奇跡の湖です」と中川さんは強調する。
(以下は原稿量の関係で西條が略)

なぜ奇跡なのか。水月湖の周囲の自然環境だという。

全世界で使える統一した正確な「ものさし」が必要だ。
そこで全世界で使える統一した「ものさし」を作る国際プロジェクト「イントカル」が立ち上がり
1998年に最初の換算表が発表された。
現代から
12550年前までは木の年輪を「ものさし」としたが、問題は樹木の残らないそれよりも古い年だった

そこで役に立つのが「年縞」である。
従来、例えば、ネアンデルタール人は、
3万年前に絶滅したと考えられていたが、およそ4万年前とする説が浮上した。
時代の「ものさし」の精度をさらに上げようと世界各地で研究が続いている。 

「今、ここ」に意識を集中する練習

        心を強く柔らかくする

 「マインドフルネス」入門 日本実業出版社




マインドフルネスの効能

1 マインドフルネスはエネルギーを節約する

2 マ・・・・・・・は心を鍛えて柔らかく強くする

3 マ・・・・・・・は「不安」や「恐れ」を消す

4 マ・・・・・・・によって、「今このとき」を生きられるようになる

    人間が本質的に持っている「飢え」は食べ物に対するものよりも、むしろ人との親密 な関係に関するものです。親密な関係が生活から失われると、私たちは疎外感と孤独を 味わい、心細くなり、愛情に飢えた状態になります。

  ふつうはこの親密さをほかの人間に求めます。しかしパートナーでも友人でも、いつ でもこちらの欲する通りにしてくれるわけではありません。しかし幸いなことに、私た ちには豊かな親密さの感覚をいつでも得る手段があります。シンプルに前に向き直って、 人生を受け入れればいいのです。これには少々勇気がいります。・・・・。

5 マ・・・・・・・は「動じない心を育む

6 マ・・・・・・・は「心の声」に耳を澄ます

 本書は、医学博士・禅指導者 ジャン・チョーズン・ベイズ著 高橋由紀子訳 石川善樹監修です。

  6月に妻が旅立ち、仕事をしているときは良いのですが、家庭は妻が生活していたそのままにしていますので、なかなか難しく、マインドフルネスに関心を持ち本を読み独学しています。精神的な安定感を高めたいと考えております。

 まさに、シンプルに前に向き直って、人世を受け入れるを実践します。

2018年9月2日、日曜日です。
一人で生きるということと向き合い難渋しています。
なかなか書こうという気持ちになれません。


仕事人間であった私が、仕事に集中しにくいのです。
仕事をしているときは家内はほとんど関係ないわけですが、仕事に集中できないときには、家内のそばにいって時間を過ごしていたようです。
そのそばに行く人がいません。
ビールでも飲むかということになりますが。
これはまずいという思いがありますからうまく行きません。
しかし、今こうして書いているということは、何とか立ち直ろうという気持ちがそうさせています。
9月4日で家内が昇天し3ヶ月です。
家事ができない私には一人で生きることは、ハードルが極めて高いことが分かりました。
しかし、私の人生において選択肢は唯一つ、私自身の力で自立することです。
お金で解決できることはできるだけ活用しようと、茨城家事代行センターに週1回2時間の家のお掃除をお願いしました。
また、家がとてもきれいになりました。
気持ちを奮い立たせてくれます。


食事もつくば市が、65歳以上の高齢者に宅配弁当事業をしています。
夕食のみですが、火曜、木曜の週に2回お願いしました。
私の最も弱点を支援していただくことができました。
ようやく書こうという気持ちが育ってきたものかと思います。


一人で生きることに決意を固め、ビジネスとして活用できることは活用させていただき、生きようという意識、意欲を高めることで私にとっての新しい人生を切り開こうとの思いです。
亡き妻のため、子供、孫のために人が生きることの意味をしっかりと示さなけらばならないと考えています。
「土曜の一言」も始めます。
よろしくお願いいたします。

妻 志津子は3月から急速に体力が低下しました。
5月に入り自立歩行ができなくなり、私一人では支えることができなくなりました。
521日(月曜日)に近くに住む娘のマンションに二人で移住しました。
妻は安心したようでした。

私は、家事が全くできないので、3月から妻に食事を提供するのがとても大変でした。
懸命にみそ汁に可能な限りの食材を入れて、このスープを飲めば大丈夫という食事を作りました。
娘のところに行って、娘は、細やかに調理をしていろいろなものを並べてくれます。
私がスプーンで妻の口元に食べ物を差し出すと、有希(娘)のところは待遇が良くて美味しい、美味しいといって食べるのです。
妻は嬉しそうでした。
そんな
2週間を過ぎ、64日(日)の夜、1010分に静かに穏やかな表情で息を引き取りました。

終末期医療としては、とても良い過ごし方ができました。
偶然のことがとても良く連続しました。
妻 志津子に感謝です。

故 妻 志津子の告別式について

この告別式は、故 妻 志津子を主役にしたいと考えました。
50年もの間、私の、家族の支え手として努力してくれました。
この告別式は、志津子が主体的に交流してきた人達との最後のお別れ会にしたいと考えました。

1 羽仁もと子さんの「友の会」、妻は、つくばに昭和54年に転居して以来、30数年「土浦友の会」の人々と交流してきました。
この人たちとのお別れを中心にしたいと考えました。

2 親戚。

この二つの集団の人達にお別れ会のご案内をしました。

結果としては、妻 志津子が喜んでもらえるような告別式ができたように思っております。

西條一止が交流していただいてきた方々には、お悔やみの機会を、お知らせしないままに、故 妻 志津子の告別式を済ませました。
このことの欠礼を深くお詫びします。

西條一止は、故 妻 志津子が私の職業人としての50数年もの間支えてくれました。
私に残された時間を妻の遺志をも受け止め、社会のために貢献できるように努力したいと思います。

ご香典等はご辞退させていただきます。
よろしくお願いいたします。

1 700万年前 人類誕生

2 人類20種

 ホモ・サピエンスへの道

3 アルディピテクス・ラミダス

  450万年前〜430万年前に生息

  二本足歩行が確認されている最古の人類

  森で暮らしていた。

  440万年前のラミダスの化石:身長120cm。頭は小さく、手足が長い。

  足は物がつかめるサルのような形。木の上で暮らしていた。

  骨盤はサルとは異なり現代人に近い。ラミダスは二足歩行をしていた。

  大地溝帯の出現が森をなくし、二足歩行が有利になった。
  エサを遠くから手で運べる有利さ。
  ラミダスの雄の犬歯は二足歩行と共に小さくなっている。
  雄同士の争いがない。

  一夫一妻制。

  「家族を持つヒトに進化」


4 
アファレンシス

  370万年前〜300万年前に生息:身長150cm

  アファレンシスの足はラミダスほど器用には動かない。地上に適応していた。  草原で生きる。

  370万年前の草原に残されたアファレンシスの足跡。  集団で生活していた。

  虫や草を食べていた。

  「仲間を持つヒトに進化」


5 
頑丈なパラントロプス・ポイセイ

  華奢なホモ・ハビリスとに分かれる。

  60万年ほど共生していたライバルである。  頑丈なパラントロプス・ポイセイは、側頭筋が発達し堅いものを食べていた。

  華奢なホモ・ハビリスは、集団で生活し死肉を食べる。

  骨の中の骨髄を食べるために硬い石などで壊し、骨髄を食べる。  ここで石器の発明が力を与えた。
  「道具を持つヒトに進化」

6 ホモ・ハビリスからホモ・エレクトスが誕生する

  180万年前〜5万年前に生息。身長は180cm。

  ホモ・エレクトスは、体毛が薄くすらりとした体格さが長距離走を可能にし、狩りを有利にした
  日常的に肉を食べる。それにより脳が発達した。
  心の進化:
  ドマニシ遺跡で見つかった歯のない頭蓋骨が、お年寄りを介護する人間関係が生まれていたことを示す。
  思いやりの心が芽生えていた。
  エレクトスの登場から私たちの
脳が大きくなった。
  「心を持つヒトへの進化」


7 ホモ・エレクトスはアフリカを出てアジア各地に広まる。

  北京原人ジャワ原人など。


8 アフリカではエレクトスから
ホモ・ハイデルベルゲンシスという新しい人類が誕生した。
  これが
ヨーロッパに行きネアンデルタール人(30万年前〜4 万年前)、アフリカでホモ・サピエンスに 
  なった。
  現世人類ホモ・サピエンス(30万年〜20万年前から現在)の登場である。

9 ホモ・サピエンスは19万年前から始まった氷期による食糧不足などの危機でアフリカの南端に追い詰め
  られた

  ピナクル・ポイント岬に着く。ここの洞窟で、サピエンスの痕跡が最近見つかった。

  貝殻が見つかった。
  サピエンスは海に初めて出会い、海の生き物貝殻(16 万年前)で、初めて出会う貝を食べていたことが
  分かった

  未智の食べ物に挑戦する「好奇心」の強い生き物になった
  この時、サピエンスの人口はわずかに1万人以下ほどであった。
  現在、世界に、広まった人口は70億人でその遺伝子の違いはわずかであるところから、少ない人口から急激に
  人口が増加すると、遺伝子の違いが小さくなる。

  私たちは皆、好奇心あふれる人類の子孫である。                                               

616NHKBS1放送の「プラシーボーニセ薬の本当の話―」関係者にあまりに見られていません。ぜひ見てほしいと思います。
放送内容を伝える文字にしました。
オンデマンドなどでより多くの治療に、医療に関わる人に放送を見てほしいと思います。


1 マンチェスター(イギリス)

 クリス・ビ−ティー(アベリストウィス大学)

 サプリメント(実はトウモロコシの粉)の効果試験という設定

 一流自転車選手を対象に、

 1回走った後にサプリメントを服用し、

 4時間の間隔を置いてもう1度、全速力で走る。

 半数以上の選手が、2回目に好タイム。

 スポーツ選手でプラシーボ効果を確認。

2 デッビット・カルムズ医師

 脊椎骨折の患者に医療用セメントを注入する手術

 上記の手術で、手術をした場合と手術をしたと思わせて、手術のふりをするニセ手術をする。

 被験者ボニー・アンダーソン 転倒し脊椎を骨折。

 この試みに参加した130人の患者で、

 本物の手術とニセの手術を受けた2群で

 ・痛みの緩和の程度。

 ・症状と身体機能の改善。

に関しても大きな違いはなかった。

 同様の手術はオーストラリアでも行われたが、そこでもニセの手術は、過去100万人以上に行われてきた本物の手術の効果と同じ程度であった。

 治療をするふりをしただけで患者の症状は改善したのです。見せかけの治療でもこれほど効果があるのはなぜでしょうか。

3 プラシーボ効果はどのようにして生まれるのか

3-1 チェルビニア(イタリア)アルプス、酸素濃度の低い翏地でプラシーボ実験、

 ファブリツイオ・ベネデッティ(トリノ大学教授)

 プラシーボ効果が、想像の産物なのか、実際に化学的変化が起きているのかを確かめる。

 高山で酸素濃度が低いと血中酸素濃度が低下し、脳内のPGE2  という神経伝達物質の濃度が上昇し痛みなどの高山病症状がでる。

 プラシーボで酸素のないボンベを用い血中酸素濃度が上がらないのに

脳内PGE2  が低下した。血中酸素濃度が高まって脳内PGE2が低下したのではなく、プラシーボ効果によりPGE2  が低下したものである。生理的変化が起きているのである。プラシーボ効果を計測できるということである。

3-2 コロラド州ボルダー(アメリカ)

 トール・ウェイガー(コロラド大学教授)

 プラシーボが脳内にどのような変化を起こすのかを調べる。

 腕に、①ローションと ②リドカイン(麻酔薬)、③リドカインといって実際にはローションを塗り、3カ所に同じ程度の熱痛刺激を①、②、③の順序で与える。痛みをどのように感じるかで効果を判定する。

 ③の刺激で②のリドカイン程度の痛みのプラシーボ効果が認められた。

 脳内モルヒネといわれるオピオイドが脳内のいろいろな部位で放出される。 中脳水道灰白質は、オピオイドによる痛みのコントロールに重要な部位。これはプラシーボ効果がモルヒネが痛みをコントロールするときと同じ経路を使っていることを示している。ニセの薬もローションも手術も私たちの脳内で鎮痛剤を放出することができるのです。プラシーボ効果を期待できるのは、痛みだけではない。私たちの脳は無数の化学物質を作り出すことができる。それらの作用によって痛みが治まったり、活力がでたり、眠りにつくことができる。 ニセの薬は鎮痛剤やアルコールなどと同じように作用すると考えられている。

 薬が効くのは私たちの体内に薬が効く受容体があるからです。受容体は、私たちの脳が作る天然の化学物質に反応するように進化してきた。つまりニセの薬は、私たちの身体で進化してきた化学的メカニズムを活用することで効果を生み出している。脳内の化学物質でです。

4 科学者たちは、ニセの薬にどれだけのことができるのかを明らかにしようとしている。

 痛みのように患者の主観に左右されるものに限定されるのか。それとも

4-1 バンクーバー(カナダ)

 被験者ポール・パターソン 

 パーキンソン病の症状がニセ薬で効果がある。

 試験に参加、ニセ薬を飲んで30分から45分で突然薬が効いてくるのが感じられた。

 ブリティッシュコロンビア大学教授

 ジョン・ストーゼル

 パーキンソンでは薬を飲まないと脳内のドーパミンが欠乏している。患者によく効く薬だといって実際にはニセの薬を飲ませ撮影した画像で脳が大量のドーパミンを放出していることが分かる。

 複数の研究でニセの薬がパーキンソン病の症状を短期間ながら緩和することができることが明らかになっている。

5 ニセの薬が効果を生むには、ニセの薬がなぜ本物だと信じなければいけないのか。

 トール・ウエイガー(コロラド大学教授)

 全ては期待感と関係している。未来への期待が関係している。登山で命綱が安全を守ってくれることで、生体の機能を高める。心と身体のつながりが生体反応を生む。

 恐怖や希望が私たちの身体の反応を誘発する。化学物質が放出され生理変化が起きる。プラシーボの効果を私たちが期待すれば、脳内に化学物質が放出され生理機能が変化するのである。

 科学者たちは期待することにどれだけの力があるのかを解明しようとしている。これまでにニセ薬で痛み、うつや不眠症、吐き気、注意欠陥障害の症状などが緩和できることが分かっている。全ては期待感に関わっているので、薬剤の大きさ、形状、カプセル、色、値段の高いものなどの要素が効果にも関わる。また、ニセの薬や手術のふりでできることには限界がある。骨折を治したり腫瘍を小さくすることは不可能です。(起きる可能性もある 西條)

 それでも科学者たちは効果を望める分野でプラシーボを最大限に活用できる方法を模索している。

6 ニセ薬や手術のふりにも問題がある。ウソをつく。プラセボ効果を得るには、本物だと思い込ませなければならない。

6-1 ウソをつかずにプラセボ効果を期待するには

 ハーバード大学(アメリカ)は、2010年プラシーボ効果を利用した生活改善をテーマとした研究を開始した。テッド・カプチャク(ハーバード大学教授)は、そのプロジェクトの責任者である。「この20年くらいでプラシーボ研究は爆発的に増えましたが、やるべきことはまだまだあります。その一つは、プラシーボ効果を研究して、人々がより健康に生きられる方法を見つけることです。」

 教授はプラシーボ効果について基本的な仮説に疑問を投げかけました。

 プラシーボ効果を得るためには患者は本当にだまされなければならないのか。

 リンダ・ボナーノは、16年前からIBS:過敏性腸症候群に苦しんでいます。症状があまりにひどいときには外出をためらうこともあります。彼女は他の80人のIBS患者と共に実験に参加することになりました。薬を手渡されるとき、これはニセ薬だがあなたの自然治癒力で効くかもしれない。と。えっ、ニセ薬、私は医療助手の勉強を終えたばかりで、効くわけないじゃないと思いましたが、分かりましたといい、家に帰り服用を始めました。そして3日後、痛みが消えていることに気づいたんです。おなかは痛くないし、しょっちゅうトイレに駆け込むこともなくなりました。それまで抱えていたひどい症状が全部消えてしまったんです。こんなことあり得ないと思いました。まさかニセ薬で症状が治まるなんて。

 ニセだと分かって薬を飲んで、症状が改善した被験者は、リンダ一人ではありませんでした。結果を見て驚きました。予想を超える数字でした。ニセの薬で症状が十分軽減した人は62%でした。何も飲まなかった人は30%程でしたから、大きな違いです。しかし、この実験は数週間で終了しました。ニセ薬がなくなるとリンダの症状は再発します。

 リンダ「ニセ薬の服用期間は3週間だったと思いますが、その間は快調でした。服用をやめると症状は全部戻ってきたんです。落ち込みました。」リンダはニセ薬を手に入れようとします。しかし求められませんでした。有効成分の入っていない薬でなぜ症状が消えたのか。

 カプチャン教授たちの研究はそれを解明するには至っていません。しかし、一つの仮説を立てました。

 「医師たちの診察を受け、1日2回薬を飲みすることで身体が何かを認識し、健康になっていったのではと考えられます。私たちの身体は、自分が意識的に感じている以上の何かを感じ取っているのです。」

 リンダ「なぜ効くのか分かりません、きっと何か理由があるんでしょう。私は症状を全部消してくれる何かを求めているんだと思います。強く望めば望み通りになるということでしょうかね。」

 ニセの薬が効いた理由は謎のままです。小規模で短期的なこうした結果を基に本物の薬をニセ薬に置き換えても良いということにはもちろんなりません。とはいえ、この結果は、「だまされないと効かないというプラシーボ効果の前提条件とされてきただまされないと効かないという考え方に疑問を投げかけました。」

6-2 では医師が患者への接し方を変えるだけで患者にプラシーボ効果をもたらすことは可能なのでしょうか。

 その答えを見つけることが私たちの身体の自然治癒力を解明する鍵になるかもしれません。

 カプチャプ教授は、実験を計画しました。

 過敏性腸症候群の患者たちが、実験のために集められ、2つのグループに分けられました。

 第1のグループでは鍼灸師と患者のやりとりが厳しく制限されました。鍼灸師に患者との会話を禁じたのです。鍼灸師は名前を名乗りこれから鍼治療をすることと患者とコミュニケションをとらないことを要請されていることだけを患者に告げます。

 第2のグループでは鍼灸師が患者に思いやりのある態度で治療を施しました。治療する際に暖かくサポートする態度を見せます。病気によって生活がどう変わりましたかとか。家族や友人との関係や病気が仕事にどう影響していますか、などと聞くんです。

 どう改善したいのか話していただけますか、どんなに大変か分かりますと共感を示します。患者の身体に触れたり、静かに思いやりを示す気持ちを見せたりするのも大切です、

 治療が上手く行きますなどと患者が前向きになるような言葉もかけます。効果はあります。症状が軽くなることを願っています。

 この実験は医師と患者の関係がプラシーボ効果をもたらすかを調べるものなので、両軍とも本物の治療は行いません。患者には鍼治療すると伝えますが、皮膚に刺すことのできないプラセーボ鍼です。このプレセーボ鍼は日本の有明医療大学鍼灸学科の高倉教授開発のものです。

 思いやりのある態度で接してもらえば患者はよく見てもらったと思うでしょう。患者は優しく接してもらっているだけです.果たしてこれで症状は改善されるのでしょうか。ところで、この実験で医師と患者の関係が重要であることが明らかになったのです。症状が十分に改善されたと回答した割合は、

 第1のグループは42%

 第2のグループは62%でした。

 この結果から医師と患者のやりとりがプラシーボ効果を非常に大きくすることがあるといえます。

 カプチャプ教授の研究は医師が振る舞いや言葉遣いを変えるだけでプラシーボ効果を生み出す可能性があることを示しています。

  ハーバード大学のプロジェクト研究はまだ始まったばかりですが、このプラシーボ効果を利用すれば、薬や手術などの効果もより高めることができることを示唆しています。

 プラシーボの研究は初期段階で、まだ分からないことが沢山あります。

 ・なぜ人によって反応に差があるのか。

 ・遺伝子が関係しているのか。

 ・プラシーボ効果を活用するために医師は具体的に何をする必要があるか。

 アベリストウィス大学クリス・ビーディ

 しかし、プラシーボ効果があるということは間違いありません。

 極めて懐疑的だった人たちでさえ、今は、プラシーボ効果があることを認めています。プラシーボ効果など作り事と決めつけていた20,30年前からすれば状況は変わりました。

 ブリティッシュコロンビア大学教授ジョン・ストーゼル

 プラシーボ効果は確かにあります。

 私は本物の薬を使った治療でプラシーボと同じくらいいい効果を得られれば治療が上手く行っていると考えています。

 私たちにかつてないほどの健康をもたらした薬や手術ですが、それらは単独で作用しているわけではないのかもしれません。

 カプチャック

 プラシーボ効果はあらゆる医療行為と密接に関わります。最初から最後までずっとですね。

 自然鍼灸学の研究は身体の仕組みと環境との関わりに関する、自律神経からの身体の仕組みに関する研究です。そして身体の治す力・調節する力に関する研究です。

 プラシーボ効果を個体差なく、より良く誘起する方法を示しています。

 M4:浅刺・呼気・坐位の刺鍼は、その典型例です。ハーバード大学の研究の遙か先を行っています。

  201769日(金)のあさイチに加山雄三さんがゲスト出演していました。
溌剌として「人生の逆境においてそれを乗り越えるのは、他の人のせいにしないこと」、「人生の
3カン:関心を持つ、感動する心、感謝」とにこやかに話しておられました。

あの絶対的世界王者「ノバク・ジョコビッチ」選手(30歳)が、テニス全仏オープン準々決勝でストレート負けをしました。
あれだけ生活管理もトレーニングも素晴らしい選手がです。
やはり「生き物」には、ピークヒューマンパフォーマンスを維持することの難しさです。
生命という「生き物」だけでなく、宇宙では「星」が新たに誕生し消滅しています。
「生命体」以外も「存在し続ける」事はないのでしょうか。

巨人の13連敗、高橋由伸監督、どんな気持ちで過ごしているのでしょう。
社会の関心が高い世界にいるだけ精神的苦痛は大変なことと思います。

あらゆるものに誕生があり、成長期があり、人生の充実期があり、衰えの時があります。
人生の充実期が素晴らしいものであるほど、衰えの時をどのように受け止めるのか、多くの人たちが個人的に悩んでいます。
これらの悩んでいる人たちへの対応に現代社会は大きな問題を解決できないでいます。
核家族化という社会の変化による「家族」の崩壊が、個として生きる力を失いつつある人たちの「生きる場」を提供できないでいます。

私は7人兄弟です。
88歳を筆頭に74歳までに7人全員が、今は健在です。
しかし、郷里の新潟県、東京、関西に生活しており上の
4人はこの間を行き来できなくなりました。
兄弟皆でができなくなりました。

お年寄りの問題だけでなく、人口の少子高齢化といわれながら、生まれた子どもが保育園への待機児童問題、若い母親は安心して産めないといいます。
少子化問題はますます困難になります。
今何が必要なのかを考えることこそが求められています。

原子力発電の再稼働が進んでいます。
政府は、安全といっていますが、
66日(水)午前に茨城県大洗町の原子力機構の施設で作業員5人の被曝事故がありました。
すでに報じられているとおりです。
26年間点検せず。機構自身の問題です。
しかし作業員の作業に対する専門的な判断力のレベルの低さが問題との指摘もあります。
机上では安全であっても実際面においての安全レベルに大きな問題があるのではないでしょか。
生活の向上を支えるための方策よりも、今を生きるための、命をつなぐための方策の方が優先されなければならないと思います。

トランプ大統領の「パリ協定脱退」は、地球温暖化を防ぐために地球上に生きるもの全ての問題です。
アメリカ第一主義がそれに優先するはずがありません。
トランプさんの政治家としての資質が世界の人々に大きく問われます。

「世界遺産 ラスコー展」の東京展が 国立科学博物館で
2016年11月1日(火)〜2017年2月19日(日)の間、開催されました。

宮城展は、
2017325日(土)〜528日(日)

福岡展は、2017711日(火)〜93日(日)

と我が国では約1年間に渡り3会場で開催されます。


ラスコー洞窟は、フランス南西部の、ヴェゼール渓谷にあります。
2万年程前に現代人類の祖先といわれるクロマニョン人によって、大壁画群が描かれました。

ラスコー洞窟の壁画は1940年に村の少年たちにより偶然発見されます。

世紀の大発見のニュースで、多くの見学者のため壁画の損傷が進み、1963年、文化担当大臣アンドレ・マルローは、洞窟を非公開としました。壁画を見たいという人たちのために1983年、ラスコー洞窟のそばに、部分的な洞窟と壁画(ラスコー2)が再現されました。次いで、フランス政府公認のもとに最新技術と人材を動員して実物大壁画を1mm以下の誤差という素晴らしい再現壁画(ラスコー3)が制作され、2012年から国際的な巡回展が行われ、現在、我が国で公開されているものです。

ラスコー洞窟の壁画は、旧石器時代美術の最高傑作である、といわれます。

国立科学博物館 人類研究部 人類史研究グループ長 海部陽介氏は、

「ラスコー洞窟が語る芸術のはじまり、芸術という不可思議なもの」

絵を描き、音楽を奏でるような芸術活動を行うのは、生物の中でも人間(ヒト)だけである。だから芸術の存在は、ヒトに固有の特徴の一つといえる。

一方で、芸術が存在する生物学的な理由は、よくわかっていない。生物にとっての根源的いとなみは「生きて成長して子孫を残す」ことであるが、そのためだけを考えるなら、芸術は重要でもなければ、必要でもないはずである。

このように存在意義があいまいな芸術だが、そんな生物学上の謎をよそに、現代の私たちはこれを非常に価値あるものと見なし、それが与えてくれる精神的な感動や刺激を求める。私たちにとって、芸術は心に活力を与えてくれるものであり、もはや生活の一部ですらある。そう考えると、ヒトは「生きること」に直接役立たないことにまで労力を注ぐ、ずいぶん変わった生き物なのかもしれない。と述べておられる。

後期旧石器時代と呼ばれる42000年〜14500年前頃のヨーロッパで、クロマニョン人たちは、そこで野生動物の狩りを中心とする狩猟採集生活を送っていた。農耕や牧畜が導入されてヨーロッパが新石器時代を迎えるのはおよそ8500年前以降、エーゲ海でヨーロッパ最古の文明が起こるのは、さらに後の5000年前頃である。

クロマニョン人は、人類として最初に絵を描いた集団の一つと見なされている。彼らの壁画が残っている洞窟は、スペインやフランスを中心に300ほどもある。
その中でラスコー洞窟の壁画群は傑出した存在である。
クロマニョン人の壁画の伝統は古く、
4万年以上前までさかのぼる可能性があるという。

芸術は、文明よりも何万年も早く狩猟採集時代から人類により創始されているのです。
「生きること」に直接役立つわけではないことに挑戦し実践できる感性と力を現代の人類の祖先は獲得していたのです。
人間が持つ価値観は、命に役立つかどうかを超えて、個々に多様な広がりを持つことを人類の歴史に学びたい。

昨年の後半に「AKA博田法」に巡り会い勉強させていただいています。
博田節夫先生が書かれた「
AKA関節運動学的アプローチ」は、専門書でとても内容が豊富な、臨床をしっかり踏まえられた書物です。
簡単にマスターできる内容ではありません。
特に、治療法は徒手による「技」です。
AKA博田法」を読むとAKAをやる、などと軽々しくいえないという気分です。

平成15年に腰痛を発症し、脊柱管狭窄症という診断を受けていました。

1ヶ月でこのときは改善しました。

平成24年に1月、3月、5月と3回、腰痛を発症しました。
それぞれ1ヶ月で改善しました。
しかし、
3回も起きたので8月にMRI検査を受けたら第45腰椎間の椎間円盤がつぶれているといわれました。
びっくりしましたが、しかし、痛くない時期もあるのだから、気を付けて生活すれば、痛くなく過ごせるのではないかと思い、注意深く腰が痛くなりそうなことは極力避けてきました。
しかし、徐々に進行しているような気がして、昨年
10月に筑波技術大学の「東西医学統合医療センター」の整形外科を受診しレントゲン検査をし、平成15年のものと比べ、多少進行しています。
ということでした。
リハビリを進められました。
2回受けました。
日常的な忙しさで、リハビリは
2回で終了にしました。
AKAに興味を引かれ住田先生、片田先生、土田先生などの本も読みました。
土田先生の「慢性腰痛は仙腸関節をリセットすれば治る」の「バランサーの役目を果たす仙腸関節p
8892」というところにハッとしました。
直立二足歩行で歩くときに下肢の動きよりも先に骨盤、仙腸関節に準備動作が起きるというのです。
これは目の覚める思いでした。
小さな関節が大きな間接を支配しているとかかれていますが、体中の動作は小さな関節の準備動作のうえに起きていると考えると、直立二足歩行の大本を支えているのは仙腸関節です。

これは自動運動でコントロールできる部分が大きいと考えました。

仙腸関節の動きは前後への回転の動きと左右への滑りが主なところです。

前後への動きは腰の屈曲、伸展です。
左右への滑りは、イスに浅くかけて、膝を
100度程曲げ、左右の足を交互に前に、後ろにと動かします。
腰を軽く曲げた、腰が緩んだ姿勢でゆっくり行います。

タイトルに「私個人に誠に幸運な・・」と書きましたのは、この時、私の右腰にまだ違和感が残っていたのです。
それが直後にすっきりととれました。
自分で実感できたのです。
駅の階段を降りるときに何かつまずきそうな不安感があり、手すりに手を置いて歩いていましたが、その不安感がなくなりました。
仙腸関節のロックで歩行の準備動作がスムースでないことが不安感を作っていたものと思います。
AKAが示している中で名人でないとできない部分が当然あるとして、患者自身ができる部分も大いにあるものと思います。それは多くの人に貢献できるはずです。

 「あなたの腰痛が治りにくい本当の理由」ー科学的根拠に基ずく最前線の治療と予防ー20128月に福島県立医科大学整形外科教授紺野愼一先生が書かれました。
この本を読み、このブログに「腰痛の治療革命が起きる」と、私は書きました。
大学病院の整形外科外来で診察しても「腰痛の
85%は重い病気ではなく、明らかな原因を特定しにくい”非特異的腰痛”である。」

成人の76%に椎間板ヘルニアが見られるが、腰痛が起きるのはごく一部であるといわれます。
X線、MRIなどの画像診断が腰痛診断の決め手であるかのごとくに思われていましたが、そうではないということです。
テレビなどでも報道されうなりました。

表題の「痛みの治療革命」は、19954月に出版されていました。
著者は住田憲是(すみだかずよし)先生です。整形外科医です。
AKAで腰、肩、膝、手、足の痛みが消えた」というサブタイトルがついています。

AKAは博田節夫先生が創始されたものです。

AKAArthroKinematic Approachの頭文字をとったもので関節運動学的アプローチといわれます。
1990年6月に医歯薬出版から発行され、2007年までに19刷発行され、2007年に第二版となり、本年までに9刷発行されています。
私は本年まで
25年間も目にすることなく過ごし不明を恥じています。

AKAの凄いところは、上記のような多くの痛みが身体の中心部分にある仙腸関節、椎間関節、肋椎関節、胸鎖関節などの関連痛として起きているものが多い。という理論である。

AKAの治療は徒手療法であり、住田先生は4年間博田先生のところに通いようやく身につけられたといわれておられます。


2016
112日(水)NHK総合テレビ「ガッテン」の放送、「解禁!腰痛患者の8割が改善する最新メソッド」の内容は、マッケンジー法を基とする仰臥位での脊柱の運動でした。
仰臥位というところが大事な意味を持っています。
重力から解放され骨格筋の緊張が緩む状態で脊柱を動かし良い状態を維持しようです。
腰痛等身体の痛みに劇的な効果を発揮するという「
AKA博田法」が指摘しているのも脊柱:仙腸関節、椎間関節の調整です。
この放送での脊柱の運動が
AKA博田法の徒手施術に通ずるヒントを与えているかもしれない。と考えます。

勉強しなければならないことが沢山あります。

101歳のジャーナリスト、むのたけじさんが、昨日、亡くなった。

より良い社会と世界を目指すには、あの戦争と、その後の日本の歩みを、絶えず検証し、発言し続けなければならない。

むのさんは、そのことを身をもって示しながら、戦後71年の日々を生きた。

戦争中、朝日新聞の記者だったむのさんは、戦地などを取材した。
だが、真実を伝えることが出来なかった。
その自責の念から、敗戦の日に新聞社を去った。
30歳だった。


故郷の秋田県に戻り、48年に週刊新聞「たいまつ」を創刊。地方を拠点に反戦、平和、民主主義を守る執筆と運動を続け、農業、教育などを論じた。

いまや戦後生まれが人口の8割以上を占める。そこに向けてむのさんは、戦時下の空気と、戦場の現実を伝えた。

公の場での最後の発言となった今年5月の憲法集会。
車いすに座ったむのさんは、強い風に白髪をなびかせながら、張りのある声で、「若い方々に申し上げたい」と語り始めた。 「戦場では従軍記者も兵士と同じ心境になる。
それは、死にたくなければ相手を殺せ。
正気を保てるのは、せいぜい3日。
それからは道徳観が崩れ、女性に乱暴をしたり、ものを盗んだり、証拠を消すために火をつけたりする。
こういう戦争で社会の正義が実現できるでしょうか。
人間の幸福が実現できるでしょうか。
出来るわけありません。
だからこそ、戦争は決して許されない。
それを私たち古い世代は許してしまった」


体験に基づく証言の迫力と悔悟の言葉に、数万の参加者が聴き入った。

この時、むのさんは「新聞の仕事に携わり、真実を国民に伝えて道を正すべき人間が、何も出来なかった」とも語った

治安維持法で言論の自由が封殺された。

そういう時代に報道機関がどうなるか。

むのさんはかって、戦時中の朝日新聞社の空気をこう振り返ったいる。
検閲官が社に来た記憶がない。
軍部におもねる記者は1割に満たなかった。
残る9割は自己規制で筆を曲げた。


戦火を交えるのは、戦争の最後の段階である。報道が真実を伝えることをためらい、民衆がものを言いにくくなった時、戦争は静かに始まる。

だから、権力の過ちを見逃さない目と抑圧される者の声を聞き逃さない耳を持ち、時代の空気に抗して声を上げ続けねばならない。むのさんはそれに、生涯をかけた。

「ピーク・ヒューマン・パフォーマンス」(人類が行いうる最高のパフォーマンス)から、各自の「ピーク・パフォーマンスを求めて」

これぞノバク・ジョコビッチ選手がテニス界において勝ち取ったものである。
といわれます。
彼は、
20117月に生涯の目標だった2つのゴールに到達しました。
ウインブルドン優勝と世界ランキング
1位です。
この年、彼は
3つのグランドスラム大会(全豪・ウインブルドン・全米オープン)を制し、12ヶ月間で51戦中50勝という圧倒的な記録をつくりました。
現在もプロテニス界の絶対的王者です。

2008年に全豪オープンで、208ヶ月で、グランドスラム優勝をしますが、20101月までは 「そこそこいい選手」ではあったが、肝腎なところで試合中に呼吸困難に陥り、倒れ、敗れるという状態でした。
しかし、この
18ヶ月間で「世界最高の選手」に生まれ変わらせたのは、新しいトレーニング・プログラムではなかったのです。

彼の無駄な体重を落とし、集中力を高め、生まれてこのかた最高の健康状態を作り出してくれたのは、新しい食事だった。ということです。

新しい食事にしてから最初の3ヶ月で体重は82キロから78キロまで落ち、 身体のキレが良くなり、神経はさらに研ぎ澄まされ、かってないほど活力がみなぎり、さらに動きが速くなり、柔軟性も増し、精神面の集中力も今までになくしっかりしてきました。

新しい食事とは、彼には、小麦のタンパク質であるグルテンと乳製品に対して 強い不耐症があることが判明したのです。
パン、パスタに別れを告げることだったのです。

全ての人々に 最も基本的な食事という、 パンが彼の最高の健康を邪魔していたのです。
「ピーク・ヒューマン・パフォーマンス」を実現できなかったのは、
パンが邪魔をしていたのです。

さて、人類が行いうる最高のパフォーマンスは、特定の優れた能力を持ち努力できた人達が可能にできることす。
しかし、私たち一人ひとりにはどうでしょうか。
「各自」が行いうる「最高のパフォーマンス」を行えるように努力することこそ人生の「基本的な目標:願い」であるはずです。

社会人としての役割を果たす条件として最も大切なのは「各自の最高のパフォーマンスを実現する健康な身体と心」です。
仕事を日々続けられる、その人が持つ能力を「フル回転できる身体と心」です。

今日の社会は、私たちを取り巻く環境は、「極めて人工化された環境」です。
自然のままに過ごしていてよい状態ではありません。
社会に役立ち貢献するために「各自の最高のパフォーマンスを発揮できる身体と心」を創り出すために以下の三つが、
誰しも実は意識しなければならない時代です。

1 適切な食事、 2 適度な運動、 3  良い休養(睡眠) 

この三つは、地球環境の中で自然の創造物として自然のままに生活していた時には特に意識する必要はなかったと思います。
しかし、現代の社会は、上記の三つの生きるための基本的な要素に人工的な要因が沢山関わっています。
これらのことを意識して知識として学ばないと「各自の最高のパフォーマンスを発揮できる身体と心」を守れない時代です。

 「ジョコビッチの生まれ変わる食事」

 「ジョコビッチの生まれ変わる食事」三五館の本にジョコビッチのトレーニングの仕方、24時間の過ごし方が克明に書かれています。
特に「ダイナミック・ストレッチ」をしっかり導入しています。
筋膜リリースを考える上でも参考になります。
身体の管理の仕方など治療者として大変に参考になる内容です。


 「各自のピーク・パフォーマンス」を実現する指導書として、ノバク・ジョコビッチの「ピーク・ヒューマン・パフォーマンス」は、優れた指導書です。

皆様、3ヶ月ほど冬眠しておりました。
HPの管理者から、本HPに年間1万件を超える来訪者があります。
というお話をうかがいました。
私が直接お会いする人達は年間せいぜい1千人程度かと思います。
社会に情報発信する貴重な場として機能してくれていることを知りました。
私に直接リアクションがないので、なんとなく心許なく思っていました。


しかし、再起し、HPを再開することにいたしました。もともと教員です、情報発信することが命でした。

「トップページ」は、伝えたい思いが募った時、「土曜の一言」は、土曜にこだわらず、週に1回のペースで発信したいと思います。よろしく御願いいたします。

長年お世話になりました。3月でこのHPを終了にいたします。

 どこかでお付き合いいただいた方々に心から感謝申し上げます。

 社会の不特定の方々への窓口をここで終わりにいたします。

 これからは家族を中心に個人的な関係の方々とのお付き合いをさせていただきたいと思います。下記に私のメールアドレスを書きます。ご用の方はこちらにお願いいたします。

  kzshi(この間に@アットマークを挿入して送信してください)mti.biglobe.ne.jp 

 情報発信は227日の土曜の一言を最後にいたします。

  皆様のご健勝を祈念いたします。

                               西條一止2016211日 建国記念日

人体

600

万年史ー

科学が明かす

進化

健康

疾病




2016年の始めの通信には、上記の本をテーマにしようと決めていました。



以下は本書の「はじめに」の書き出しの部分である。


「大多数の人と同じく、私も人間の身体に魅せられている。
とはいえ一般の人のほとんどは、いくら人間の身体に関心があろうと、それはせいぜい夜や週末のお楽しみとしているだろう。
しかし私の場合、人間の身体はずっと自分の仕事の中心だった。
実際、自分がハーバード大学の教授で本当にラッキーだと思っている。
私はそこで日々、人間の身体がどうしてこのようになっているのかを教えたり調べたりしているのだ、この仕事とこのテーマのお陰で、私は何でも屋になれる。
学生達と一緒に研究するほかに、化石も調べるし、世界中のさまざまな興味深いところにいって、そこで人がどのように身体を使っているかを見たりもするし、実験室で人間や動物の身体がどんな働きをするかを実験したりもする。・・・」


本のタイトルそのものを人生としておられる魅力ある前書きです。

私は、11月に新聞で本書を知り、すぐにアマゾンで注文しました。
下巻は間もなく届いたのですが、上巻がなかなか届きません。
12月の中旬になりもう少し遅れるというメールが届きました。
丸の内丸善に電話をして聞いたら、店頭にあるというのでその日に出かけ買ってきました。
そのときに「若い読者のための第三のチンパンジー」ジャレド・ダイアモンド著も買ってきました。




ホモ・サビエンスが登場してくる課程がわかりやすく紹介されています。 



人体600万年史ー科学が明かす進化健康疾病ー上・下巻

  が2016年の私の人生に光を示してくれるものと期待に胸を膨らませています。

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