昨年の後半に「AKA博田法」に巡り会い勉強させていただいています。
博田節夫先生が書かれた「AKA関節運動学的アプローチ」は、専門書でとても内容が豊富な、臨床をしっかり踏まえられた書物です。
簡単にマスターできる内容ではありません。
特に、治療法は徒手による「技」です。
「AKA博田法」を読むとAKAをやる、などと軽々しくいえないという気分です。
平成15年に腰痛を発症し、脊柱管狭窄症という診断を受けていました。
1ヶ月でこのときは改善しました。
平成24年に1月、3月、5月と3回、腰痛を発症しました。
それぞれ1ヶ月で改善しました。
しかし、3回も起きたので8月にMRI検査を受けたら第4,5腰椎間の椎間円盤がつぶれているといわれました。
びっくりしましたが、しかし、痛くない時期もあるのだから、気を付けて生活すれば、痛くなく過ごせるのではないかと思い、注意深く腰が痛くなりそうなことは極力避けてきました。
しかし、徐々に進行しているような気がして、昨年10月に筑波技術大学の「東西医学統合医療センター」の整形外科を受診しレントゲン検査をし、平成15年のものと比べ、多少進行しています。
ということでした。
リハビリを進められました。
2回受けました。
日常的な忙しさで、リハビリは2回で終了にしました。
AKAに興味を引かれ住田先生、片田先生、土田先生などの本も読みました。
土田先生の「慢性腰痛は仙腸関節をリセットすれば治る」の「バランサーの役目を果たす仙腸関節p88〜92」というところにハッとしました。
直立二足歩行で歩くときに下肢の動きよりも先に骨盤、仙腸関節に準備動作が起きるというのです。
これは目の覚める思いでした。
小さな関節が大きな間接を支配しているとかかれていますが、体中の動作は小さな関節の準備動作のうえに起きていると考えると、直立二足歩行の大本を支えているのは仙腸関節です。
これは自動運動でコントロールできる部分が大きいと考えました。
仙腸関節の動きは前後への回転の動きと左右への滑りが主なところです。
前後への動きは腰の屈曲、伸展です。
左右への滑りは、イスに浅くかけて、膝を100度程曲げ、左右の足を交互に前に、後ろにと動かします。
腰を軽く曲げた、腰が緩んだ姿勢でゆっくり行います。
タイトルに「私個人に誠に幸運な・・」と書きましたのは、この時、私の右腰にまだ違和感が残っていたのです。
それが直後にすっきりととれました。
自分で実感できたのです。
駅の階段を降りるときに何かつまずきそうな不安感があり、手すりに手を置いて歩いていましたが、その不安感がなくなりました。
仙腸関節のロックで歩行の準備動作がスムースでないことが不安感を作っていたものと思います。
AKAが示している中で名人でないとできない部分が当然あるとして、患者自身ができる部分も大いにあるものと思います。それは多くの人に貢献できるはずです。