自然鍼灸学・自律神経臨床研究所は、自然鍼灸学・自律神経機能につ
いての研究・臨床活動を日本の社会・世界に向けて推進する目的で活
動しております。

自然鍼灸学・自律神経臨床研究所
所長:西條一止
住所:〒305-0024
茨城県つくば市倉掛908
電話&FAX:029-852-0560

1 NHKためしてガッテンの「肩こり」 

本年9月9日NHKためしてガッテンは、「肩こり治療」についての放送であった。

衝撃的でした。

群馬県の木村裕明:整形外科医師

① 超音波診断機で肩こりを筋膜の「しわ:癒着」として、客観的に捉えていた。

② その部への注射器による生理的食塩水の注入により、筋膜のしわが消えてゆくのを映像として見せていた。

③ 肩こりの所見がその場で改善する。

 首都大学東京、竹井 仁教授

④ 運動・徒手による筋膜リリース

  ④-1 手技で筋膜の「しわ」を伸ばす。

 ④-2 運動学的に筋膜を多方向に牽引ししわを伸ばす。

 上記の放送では、

⑤ 肩こりの原因を、「筋膜のしわ」という新しい視点で捉えている。

従来、筋を揉むという方法では、すぐ元に戻るという評価であった。筋膜リリースは、肩こりの元を改善するので効果がそれなりに持続するという主張であった。。

  反省と今後の取り組み

私は、ためしてガッテンの第1回のゲストでした。21年前である。

この番組に猛烈なショックを受け、反省仕切りである。

肩こりといえば、鍼灸師、マッサージ師、ツボは:肩井が定番であった。
私自身、肩こりについて、ほとんど研究らしいことをして来なかった。
そのことについて反省仕切りである。


肩こりを治療する人は皆、本番組を見て考えなければならない。竹井 仁教授が示していた、筋肉リリースを良く観察し単にまねるのではなく、その本質を見極めなければならない。

超音波診断機を用いることができる機関では、筋膜のしわを捉え、改善への取り組みを早急に行いたい。という状況である。

鍼灸、手技を治療手段とすることを目的とた、職業教育、研究を生涯の仕事としてきたものの責任として何かしなければとの思いである。

筋膜の「しわ」は生きている生体現象である。生理的食塩水の注入でリアルタイムで改善するということは、やはり生体現象として捉えなければならないことを示している。

今後の研究の発展が期待出来ると考える。

3 「筋膜リリース」への私の提案

肩こりは、筋膜のトラブルが大きな原因ということを考えた。

筋膜のしわ、癒着は、筋繊維に直角の方向には日常的な動きの関係で起きにくいと考える。
それは筋肉の動きそのものがおそらく作らせないと考える。
正常な動きができない時には当然、筋繊維に直角方向にも起きるはずであるが。肩こりというようなごく身近なトラブルとして起きており、筋膜リリースで改善していることは、軽度の歪み現象と考える。
したがって、身体の動きが制限されるような状態では、より多方向に重傷な「しわ、癒着」が起きて来ると考える。


ほぼ正常な動きが可能な状態の身体では、筋繊維の方向と同方向の筋膜のしわが生ずる可能性が高い。
このしわを改善させるには筋繊維に直角の方向に筋膜を動かす(牽引する)ことが有効である。
ここに対策へのポイントがある。


今年の2月18日のためしてガッテンの放送が、「動的ストレッチ」「ダイナミックストレッチ」でした。
通常の持続的牽引を主とするストレッチとは異なり、柔軟性も高まるが筋力も高まるとのことでした。
身体を大きくゆったり動かすとのことでした。


動的ストレッチは、メカニズムは筋膜リリースをしている可能性が高いと考える。

関節の屈曲、伸展運動ではなく関節を大きくねじるようにゆっくり動かすと筋膜リリースが起きやすい動きになる。
竹井教授の運動による筋膜リリースは、延ばして最後はねじりをゆっくり与えていた。
試してみてほしい。

4 西條式筋膜リリースの試み

典型的な解けない筋の過緊張である背部深層背筋の棒状の筋緊張に対する筋繊維に対して直角の方向への牽引を試みている。この背部の解けない筋の過緊張は、私が未病の徴として第1に揚げ長年鍼治療の大切な指標としてきたものである。

牽引の仕方は:方向が筋繊維に対して直角の方向。

両手の四肢をどこに置くかであるが、筋が膨らんで硬くなっている縁に4指を並べて引く。
それを外側と内側に両方行う。筋膜のしわを伸ばすのであるから、しわを指腹の中に抱え込んでは上手くないと思う。
しわを四指の爪の外側においてこそ最も能率的にしわを伸ばせるかと思う。


四指の置き場所など状況に応じて種々工夫が必要かと思うが、背部の筋緊張が2,3分で、柔らかくなる。

効果は抜群である。
深層背筋の筋緊張が1回の施術で1週間ほど良い状態が継続する。
鍼灸手技の臨床を一変させる可能性がある。

肩こりは、筋膜のトラブルが大きな原因ということを考えました。

筋膜のしわ、癒着は、筋繊維に直角の方向には起きにくいと考えます。
それは筋肉の動きがおそらく作らせないと思います。
正常な動きができない時には当然、筋繊維に直角方向にも起きるはずです。
したがって、身体の動きが制限されるような状態では、より多方向に起きてきます。


ほぼ正常な動きが可能な状態の身体では、筋繊維の方向と同方向の筋膜のしわが生ずる可能性があります。
このしわを改善させるには筋繊維に直角の方向に筋膜を動かすことが有効です。
ここに対策へのポイントがあります。


今年の2月18日のためしてガッテンの放送が、「動的ストレッチ」「ダイナミックストレッチ」でした。
通常の持続的牽引を主とするストレッチとは異なり、柔軟性も高まるが筋力も高まるとのことでした。
身体を大きく動かすとのことでした。

  動的ストレッチは、筋膜リリースをしている可能性が高いと思います。

 関節の屈曲、伸展運動ではなく関節を大きくねじるようにゆっくり動かすと筋膜リリースが起きやすい動きになります。試してみてください。

9月9日NHKためしてガッテンは、肩こり治療に衝撃的でした。

群馬県の木村裕明:整形外科医師

1 超音波診断機で肩こりを筋膜の「しわ:癒着」として、客観的に捉えている。

2 その部への注射器による生理的食塩水の注入により、筋膜のしわが消えてゆくのを見せている。

3 肩こりの所見がその場で改善する。


首都大学東京、竹井 仁教授

4 筋膜リリース

  4-1 手技で筋膜の「しわ」を伸ばす。

 4-2 運動学的に筋膜を多方向に牽引ししわを伸ばす。

 5 肩こりの原因を、「筋膜のしわ」という新しい視点で捉えている。

  従来、筋を揉むという方法では、すぐ元に戻るという評価であった。

 肩こりの元を改善するので効果がそれなりに持続するという主張。 
6 私は、ためしてガッテンの第1回のゲストでした。21年前です。

猛烈なショックを受け、反省仕切りです。

肩こりといえば、鍼灸師、マッサージ師、ツボは:肩井でした。
私自身、肩こりについて、ほとんど研究らしいことをしてきませんでした。
そのことについて反省仕切りです。


肩こりを治療する人は全員、本番組を見て鍼灸師、マッサージ師は、竹井 仁教授が示していた、筋肉リリースを学ばなければなりません。

超音波診断機を用いることができる機関では、筋膜のしわを捉え、改善への取り組みを早急に行わなければなりません。という状況です。

鍼灸、手技を治療手段とすることを目的とた、職業教育、研究を生涯の仕事としてきたものの責任として「トップページ」に書かなければとの思いです。

NHK総合テレビ「ためしてガッテン」7月1日放送の番組です。

緑茶については、カテキンが注目され、脂肪の燃焼しやすさを高めるとして商品化されたものが注目されていました。

今回の放送は、それとは異なる健康飲料としての緑茶を示しています。

「氷水だし」というように、お湯ではなく、氷水でお茶を入れます。
4℃の水としています。通常温度の水に氷を入れて注ぎましょうとのことです。


茶葉は緑茶でも、煎茶です。深蒸し茶、抹茶ではありません。

煎茶をお湯で入れると、カテキンが出て脂肪の燃焼を高めてくれるということです。
しかし、「氷水だし」ではカテキンが抽出されず、エピガロカテキンという物質が抽出されます。
このエピガロカテキンはマクロファージの働きを活性化するそうです。
それにより自然免疫機能が高まります。
従来のカテキンがあるとエピガロカテキンの働きを抑えてしまうそうです。
さらに「氷水だし」では、カフェインが抽出されないそうです。


免疫機能が高まりカフェインなしの飲料です。
そして甘く美味しいのです。
夕食後の飲み物としては最適です。
「氷水だし」した後の茶葉に沸騰したお湯を注ぐとカテキンいっぱいのお茶が出てきます。
二つを飲み比べてみると、違いは明らかです。
納得しました。
そこでトップページの更新をしました。


具体的なお茶の入れ方は、「ためしてガッテン」のHP、7月1日放送の今回の詳しい情報ページに書かれています。

2015年6月20日(土)、21日(日)に第80回日本温泉気候物理医学会総会が埼玉医科大学リハビリテーション医学教授、倉林 均大会長のもとに開催されました。

私は「進化の過程が与えた身体の自然の仕組みによる妙」というタイトルで「記念講演」をさせていただきました。

日本温泉気候物理医学会という環境に40数年間研究活動をさせていただいたということによる人々との出会い、研究環境が私という思考する人間を育てていただいたということが、可能にしてくれたタイトルだと思います。
学会、多くの人々に感謝の一語です。 
講演は87枚のスライドです。
何かの形でお伝えできればいいなと考えています。
当日のスナップを宝塚医療大学鍼灸学科の山下和彦准教授が撮影してくれました。
添付します。


なぜ日本人は英語で科学をしないのだろうか。
・・・その理由は、日本語の中に、科学を自由自在に理解し創造するための用語・概念・知識・思想法までもが十二分に用意されているからである。
・・・日本語で科学が出来るという当たり前でない現実に深く感謝すること。
それは、江戸から明治期、西欧から入る外国語の「知」を「日本語に翻訳」して取り込み、母国語の知識体系に位置づけなおしてきた歴史に遡り、文化人達の努力により可能になっていることである。


漢字文化圏で日本語のみがそれを可能にしている。
そして、そのことがノーベル賞学者を生んでいることになっているという。
その恩恵を私たちは気づかないままに享受している。
先人に感謝、以外にないことである。
歴史の重みを感じるところである。


日本人の凄い先見性を学ばなければならない。





著者は日本語の思想性が世界的に、科学、技術の発展に貢献するところが大きいのではないかと考察している。それは西欧のイエス、ノウの世界に対し、日本の中庸という思想が新しい発見へのエネルギーになっているのではないかということである。

日本人として自信を持たせてくれる貴重な図書である。

138億年前にビックバンが起こり、宇宙が誕生したということです。
そして、
456700万年前に、太陽系が生まれ、455000千万年前に地球が誕生します。

そこから地球の歴史が始まります。
宇宙の、地球の誕生に何が関わったのでしょう。
宇宙を超えた力が働いて宇宙が始まり、地球が始まりました。

宇宙を、地球を動かした力は何でしょう。
明らかに力が働いたから地球の歴史が始まりました。
35億年前の最古の生物化石が見つかっています。
多細胞生物が誕生するのは、
6億年前です。
魚類が
47千万年前ころ登場し、ほ乳類が登場するのは22千万年前ころです。
700万年前ころに類人猿(チンパンジー)とお別れし人類の道が始まります。
多くの人類が誕生し滅亡しました。私たちの祖先は、
20万年前にアフリカで誕生し、世界中に進出し現在に至っているといわれます。

水の惑星:地球の自然が命を育んできました。
自然の力が命を死に追い込んできました。
しかし、トータルして自然は命を育んできました。
命を育ててきたのです。

夜明け、青空、夕焼け、誰しも、すがすがしく心を清らかにされます。   

命を育む自然の力を大切にしましょう。
命を害する自然の力を上手に避けましょう。

現代に生きる私たちが、日々いろいろ悩み、苦しみして生きています。
しかし私たちに課されているのは、永い命の歴史からの考えなのでしょう。

私たちの命の歴史は、宇宙の歴史の意志とは別に、命の継続という使命を課されていると思います。
個体の命の継続ではなく、命の継続を遺伝子に課されています。
良く生きるとは何を考えながらこの命を大切にしましょう。
心穏やかに生きるために、「祈る心」が求められています。
温かい人と人との絆、人と自然との絆のために「祈る心」が必要です。

我が国の鍼灸界が今、最も求められていることは何でしょう。

鍼灸臨床の力量を如何に底上げ出来るかにあります。
痛くない、効果のある治療を提供出来るかにあります。
それなしに人々の信頼を受け止めることは出来ません。
このことは、本気で考えなければならないことです。

あれだけ関心の高かったソチ冬季オリンピックで、鍼灸師がどんな貢献が出来たのでしょうか。
あれだけ国民的な関心が高かった大会です。
鍼灸が貢献出来る場面があったと思います。
しかし、登場出来ませんでした。

2020年の東京オリンピックで鍼灸が貢献出来るでしょうか。
現在の鍼灸臨床家が貢献出来いる見通しは極めて期待薄です。
臨床力量不足です。
力量の高い人達は忙しくスポーツ鍼灸などに割く時間がありません。
今のままでは力になれない状態です。
鍼灸界を上げて、臨床力量の高い鍼灸師を如何に養成出来るかにかかっています。
それが社会の期待に応え、東アジアの文化的遺産である鍼灸を現社会に活かし、次の社会に伝える道です。

「身体の治す力調節する力」を自然鍼灸学で「メカニズム-4」:M-4としています。
昨年、
M4-2登場かとこのトップページに書きました。
今回、学会発表します。自然鍼灸学の鍼治療がさらに充実します。

あなたの意識が気付いていないことを、あなたの自律機能を担当する細胞は環境条件の変化を常に気付き、受け止め反応し身体の恒常性を保持しています。
その正常な反応がストレスなどによりしにくい時に身体の不調が生じます。
その自律機能細胞の不調の気付きを、あなたの意識が気付くチャンスを創ることが、老いても可能な限り自立できる生活を可能にする有力な方法です。
その気付きのチャンスを創りましょう。


私達が育まれた自然を忘れつつある私達に、気付きのチャンスを鍼灸治療は創ります。そんな気付きの身近な機会です。

私達が支援しましょう。
共に生きてみましょう。
私達と私達の子ども達のために。
未来のために。

  母は、我が子がどんな立場にあろうと守ろうとする。

     その母の気持ちの、尊さへの危機

 
母の我が子への虐待、などなど、痛ましい事件が続きます。

雄リーダーが支配する動物の群れでは、リーダーが変わった時に、新しいリーダーによる子殺しは、多くのところで観察されています。それは、できるだけ多くの自分の子孫を残すために、子どもを殺し、その母親が早く妊娠可能な状態にしようということと考えられています。

母は、その子を守り育てることが、本能として伝えられてきたと考えられてきました。

母が、子どもに危害を加えるというのは、いのちを育もうとする「命の歴史」にてらしておかしいことです。
社会が、母の本能に根ざす感覚を誤らせていると考えなければならないと思います。
何と悲しいことでしょう。

シングルマザーの子育てが普通にできるわけではないことを認識しなければなりません。
しかし、シングルマザーが現実に生まれてくる社会になってきています。
個人の選択の自由が、優先しています。
子どもが自立できるまでは
,親が子育ての責任を持たなければならないという責任を思い出せないのです。
しかし、シングルマザーが普通に子育てをできる社会の受け入れる仕組みになっていないのです。
おばあちゃんがというような特別に恵まれた条件がないと難しいのです。
そこに悲劇が生まれます。
私たちひとりひとりが考えなければならない問題です。
社会にその仕組みがないのに、子育てをするという現象が生まれています。
親になることは子育てを保障しなければなりません。
本能を自己否定しなければならないことほど辛いことはないはずです。

小保方晴子さん、あまりに残念。
世界を揺るがすこんな重大なことに、何故こんなことになったのでしょう。
日本を代表する研究機関である理研がどうしてこんな不始末をするのでしょう。
情けないことです。あまりにお粗末です。

小保方さんは、万能細胞の作成で、遺伝子操作ではなく環境条件が可能であることを発見しました。遺伝子治療においても環境条件が重要なことが指摘されています。

鍼灸治療は、身体内の自然の身体の環境条件を整える最も有力な方法の一つです。

鍼灸治療に従事している鍼灸師の皆さん自信を持ちましょう。その根底に必要なのは、治療に対する十分な臨床力です。それがあって社会の期待に応えられます。

学びましょう。裏付けのある鍼灸治療方法です。

自然鍼灸学治療は、科学的裏付けを持つ鍼灸治療学です。

東洋医療臨床技術大学校アカデミーでその治療学を講義しています。

医道の日本2月号でも案内しています。

全国鍼灸マッサージ師協会(電話:03-5366-5255)
におたずねください。

一念発起が必要です。新しい時代が始まります。

自然の仕組みとしての身体の治す力を活用することが世界的に求められています。それが世界の統合医療が求めている心です。

「がんを治すのに薬はいらない」

ー「遺伝子群の働き」を正常化して再発・転移を防ぐ仕組みー:幻冬舎。





「がんを治すのに薬はいらない」このタイトルだけを見ると、現代医療批判の本かと思います。
しかし、サブタイトルを見てください。
「遺伝子群の働き」を正常化して再発・転移を防ぐ仕組み。
遺伝子群の働きを正常化することでがんに対して立ち向かうとして、方策を掲げておられます。

2003

年に東京都八王子市にがん専門の「素問八王子クリニック」を開業され、がん治療について立派な成果を上げられています。

2007年の最初の著書のタイトルが:がんを治す「仕組み」はあなたの体のなかにある、

(現代書林)でした。




2009年に:がん、自然治癒力の「バカ力」

、(現代書林)でした。





2007

年にがんを治す力は、あなたの体の中にあることの指摘でした。


2009

年には、その力がどんなにすごいものかを主張され、3

作目が「がんを治すのに・・・」で方策をタイトルにしておられます。

遺伝子の働きを正常化させることが最も重要なこととしておられます。放射線、抗がん剤は遺伝子の働きを妨げるから用いない方が良いと主張しておられるのです。

真柄先生の治療は、

 ①刺絡治療(鍼治療)

 ②食事指導

 ③精神面の指導の3つです。一切の薬を止めさせておられます。

遺伝子の邪魔をするからです。


この治療の方針で実践されすばらしい成果を上げられると共に、世界の研究がこの考え方を如何にサポートしているかを著作の中で解説されています。
裏付けの多くの図書、資料を著作中で紹介しています。
大変な勉強家です。
医師として臨床に向き合うすごいエネルギーを感じます。


真柄先生は、単に理想的治療を実践されるだけでなく、ジーンサイエンス社が行っている「キャンテクト」という遺伝子検査を取り入れ、遺伝子の状態を評価しながら治療の状況を判断しておられます。

体が持つ自然の仕組みを正常に機能させることこそ最高の治療と考えておられるのです。
人間はみな個体としての死を迎えます。
当然
,全てが改善するわけではないのです。自然に与えられた命を全うする最善の策が、自然に与えられた身体の仕組みを最高の機能状態にすることにあるということです。

「アメリカ臨床医物語:ジャングル病院での18年」

中田力

紀伊國屋出版





現在、新潟大学統合脳機能センター長。カリフォルニア大学脳神経学教授。
 

ER

」の現場からの報告、アメリカ臨床医達の素顔、アメリカの医療・病院事情、アメリカの医師育成法、そして日本医療への提言・・・。

 
日本医療が学ぶべき点、・・・明確に語られている。

 
特に、大きな問題を抱えている、将来への展望が開けない「我が国の鍼灸師教育」が学び、改革しなければならない内容が示されている。


2014
年の年頭に当たり、まず読むべき書籍である。

                          自然鍼灸学・自律神経臨床研究所 所長  西條一止

「身体の調節する力、治す力」について(1)   

                                    自然鍼灸学・自律神経臨床研究所 所長

                                西條一止

自然界の生き物は、生きる力を持っています。
そしておそらく環境条件に恵まれた幸運なもの達が生き残ってきているのではないでしょうか。

地球の自然が育んだ生き物なのです。
地球上の生き物はみな地球の自然に育まれて生きてきました。
地球の自然には当然、生き物を育む力と害する力もあります。

私が子どもの頃、第二次世界大戦中、大戦後は食糧難でした。
農村部ではニワトリ、ウサギなど手軽に飼える小動物は多くの家で飼っていました。
これらの動物が病気になるという場面にほとんど遭遇しませんでした。
ニワトリやウサギは肉の供給源でしたから手頃なときに食べられてしまったということでもあります。

犬やネコは、病気というよりもけんかをして怪我をすることがよくありました。
家に帰って丹念に傷口をなめ続けます。
唾液での消毒、なめることにより血液循環を良くし回復力を高めることだと思いますが、傷をなめるなどは本能的医療行為とも位置づけられるかと思います。

自然界の動物は、いのちを害するものを避ける力を持っていることは多くの動物で確認されています。

鮎が1㎡のテリトリーをつくり他の魚を入れないということで、えさの藻を確保する。
これは本能です。

ニホンザルが食べものを選ぶ、これは親ザルが教育して子ザルに学ばせるものです。

えさを選ぶなど行動としていのちを支える力、これには本能としてのものと、学びとしてのものとがあります。

もう一つ、細胞、組織として持っているいのちを支える力が、動物、植物にあります。

恒温動物では、恒常性保持機能という言葉でまとめています。
自律神経、ホルモン、免疫の三つが総合されて行われると考えられます。
これは身体に自然の仕組みとして備わっている働きなので自然の仕組みによる調節力として、環境の変化に対して生体を恒常に保って生きています。
変化しながら一定の状態をある範囲内に揺れている状態が動的平衡です。

一定の範囲の中をゆれながら維持している状態が健康です。
一定範囲を一定時間以上逸脱して、一定範囲内に戻りにくい状態は異常です。
それは細菌やウイルスや物理的、化学的外力、心理的作用などによって通常の範囲を超えた変化が起きた時には恒常性保持機能の管理が直ちにはできず緊急事態として炎症などの変化が緊急対応として起き、少し時間をかけて徐々に回復します。
身体の治す力で回復可能なレベルとそれでは及ばないレベルがあります。
ここに医療が投薬、手術などとして介入しています。
医療が関わらなければならない場面でも身体の治す力へのサポートが併用された方が望ましいことは明らかです。

異常が通常の範囲に戻ったとき回復したといいます。
治癒というのは全治という意味です。
関節リウマチなどは治癒とはいわず、寛解といいます。
そういう意味では、自然治癒力は、言葉として適当ではないかと思います。
自然回復力の方が適切な使い方かと思います。

20131025

                 自然鍼灸学・自律神経臨床研究所 所長

                                                                   西條一止

M4-2 登場か?  

自然鍼灸学は「身体の仕組みを活用する」鍼灸です。

その代表はM4, M5, M6 です。

M4
は、低下している「身体の治す力、調節する力 」を高めます。
治療の一番の基本です。
その
M4にもう一つのM4ができそうなのです。

現在のM4は、副交感神経機能主導型のM4です。

副交感神経機能が高まり、交感神経機能が同調し両自律神経機能が高まって「身体の治す力、調節する力」が大きくなり体調を整えるということです。

現在のM4M4-1とし、もうじきできそうな、おそらく交感神経機能主導型のM4M4-2としようと考えています。

M4とまとめるのは「身体の治す力、調節する力」を高める。というところが同じだと考えるからです。

M4-2は、交感神経機能主導型ということは、仕組みが簡単であり、スポーツ領域、介護の領域、健康産業など広く活用しやすい特徴を備えているようです。

8月14日は、私の75歳の誕生日です。
年を重ねるとはどのようなことかをしっかり見つめ、
社会に少しでも貢献できるよう努力したいと思います。

50年近く鍼灸の学校教育の場を仕事としてきました。

これからは、鍼灸臨床の場における教育と研究を仕事ととします。

年をとったからといって悠々自適という時代は去り、
働ける限りは心身ともに努力し社会を支えなさいという時代です。

鍼灸の臨床を科学的に高める。
少しでも良い治療を提供できる鍼灸師集団を創りましょう。

そのために切磋琢磨する人々の集団がほしいですね。
是非名乗りを上げてこの研究所に参加してください。

自分の利益のみを大きくしようとする気持ちでは集団は育ちません。
みんなでという気持ちこそが大切です。

                                       西條一止

西條一止の自然鍼灸学は 

 筑波大学(理療科教員養成施設:西條が施設長)生まれ

 筑波技術短期大学(鍼灸学科:西條が学科長、部長、学長)育ち臨床鍼灸学です。

平成11年以降の鍼灸師養成学校の急増、鍼灸免許所有者の急増で鍼灸好き集団の中では、学校の定員割れ、鍼灸師が開業しても食えないという、存在の場を失いつつあります
ここを脱出するには物好きの人たちのための鍼灸から、一般の人たちのための鍼灸に脱皮が求められています
鍼灸が科学化、一般化を求められているのです。

一般の人たちの期待に応えられる鍼灸が「自然鍼灸学です」21世紀の臨床鍼灸学です。

自然鍼灸学は、身体の自然の仕組みを主体としています。技を超えて自然の仕組みの上にある治療理論です。
技はその上に乗ります。

自然の身体の仕組みを主体とすることは、技による流派ではないのです。
普遍の仕組みです。

  21世紀の医療を支えるために

       自然鍼灸学を学びましょう。

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