我が国の鍼灸界が今、最も求められていることは何でしょう。
鍼灸臨床の力量を如何に底上げ出来るかにあります。
痛くない、効果のある治療を提供出来るかにあります。
それなしに人々の信頼を受け止めることは出来ません。
このことは、本気で考えなければならないことです。
あれだけ関心の高かったソチ冬季オリンピックで、鍼灸師がどんな貢献が出来たのでしょうか。
あれだけ国民的な関心が高かった大会です。
鍼灸が貢献出来る場面があったと思います。
しかし、登場出来ませんでした。
2020年の東京オリンピックで鍼灸が貢献出来るでしょうか。
現在の鍼灸臨床家が貢献出来いる見通しは極めて期待薄です。
臨床力量不足です。
力量の高い人達は忙しくスポーツ鍼灸などに割く時間がありません。
今のままでは力になれない状態です。
鍼灸界を上げて、臨床力量の高い鍼灸師を如何に養成出来るかにかかっています。
それが社会の期待に応え、東アジアの文化的遺産である鍼灸を現社会に活かし、次の社会に伝える道です。