一本のお箸がありました。
お箸であることがわからない人には、それがどんなふうに役に立つものかは、全く解りません。
お箸であることがわかる人には、一本では役に立たないということになります。
しかし、一本で役に立たないお箸でも、もう一本揃えば、立派に一膳のお箸として役に立ちます。
一本で役に立たないと決めつければ、全く役に立たず捨てるしかありません。
そこでです。
どうすれば役に立つ存在になり得るかと考えたとしたら、
お箸はもう一本あれば立派なお箸です。
もう一本のお箸とは何でしょう。
お箸は二本で一膳ですが、二本がそれぞれ別の機能をして協力するからものをつまめるわけです。
相手になって互いに助け合える存在です。
お箸であれば、同じ動きをするものが何本揃っても一膳のお箸にはなりません。 
二本で一対になれるものが必要なのです。
これは役に立たないという判断は、それがなんであるかをわかる人には誰にでも出来ることです。
全てのものは貴重な存在です。どうしたら役に立つ存在になり得るかを、考えることこそ、考えるということであり、努力することであり、人々の力を無駄にせず、歴史を踏まえるということでしょう。
一本のお箸の相手を探すことです。
ものを置く支えであれば、3本になれば立派に支えられます。三ヶ所から支えるということが意味を持つわけです。どのような支えがあれば、三ヶ所になるのかを探すことです、
一本のお箸であることを知ったら、もう一本のお箸が何処にあるのかを探すことこそ科学的にものごとを推進する道でしょう。
それには、今ある、一本のお箸が、どのようなお箸の一本であるかを知ることがまず第一歩です。
それによってもう一本を、何処に求めれば良いかが明らかになります。
存在、全体の仕組みを頭に描き、役に立たない存在であるものの、存在している位置を明らかにすることです。

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