洋式トイレを使うときにこんな経験はありませんか。
便座がたまたま上がっていたことに気付かずに用をたそうとする。腰を下げていって便座が上がっていることに気付く、気付かずにおしりがはまる。どうでしょう。
便座にどんと腰掛ける人は気付けないですね。気付ける人は、便座にそっと腰掛ける人です。便座にそっとかける、だから便座がないことに気が付けるのです。腰掛ける動作で間合いを図っているのです。
人に触れて仕事をする鍼灸師には、間合いを図ることがとても大切です。自然に患者さんに接する技術は、単に距離だけではなく、触れ方の手順、時間の間合い、会話の間合いなど、間合いが大切な役割をしています。