教員になるには、教育実習で、研究授業ということが行われます。先生方の前で授業をするわけですが、そのために、1時間の授業についての授業計画書(指導案)をつくります。
指導案は、1時間をドラマのように内容はもちろん、教師、学生の台詞も全て想定しつくります。そして計画通りに授業を行うのです。十分に計画案を練り、指導教官の指導を受け、つくりあげます。研究授業というように、まさに授業の課題について教育研究するわけです。そしてそれを計画通りに最大の注意を払って実践します。ここに費やす時間とエネルギーはすごいものです。前の日には当然1人でリハーサルします。
これを一度経験すると、次にはそれほど努力しなくてもそれに近いことができるようになります。脳と身体が学ぶのです。本を読んで分かったというのとは違うレベルでの学習が成立します。