NHKスペシャルで「女と男」シリーズが放送されました。
内容はとてもすばらしいものでした。
私は教師ですので色々なものが仕事に役立ちます。
出会う色々なことを仕事に役立てられるようにするにはある程度頭に入れないと役立てられません。
数字とか用語とかキーワードをメモしながら見ます。
そうするとある程度の内容を文字にできます。
臨床家は臨床の場で役立てる力にするには自分の力にしないと役に立てられません。
各自の術を身に付けることが必要です。
少し長くなりますが載せてみます。
〇 NHKスペシャル:女と男①惹かれあう2人、すれ違う2人09/01/11
最新科学が読み解く性
恋している脳:恋の中枢:腹側被蓋野、ドーパミンが放出され喜び、快感をの状態をつくる。
一方、働きが抑制されるところがある:扁桃体、批判、判断とうを抑制、この2つが連携して恋愛感情がつくられる:恋のメカニズム。
男女は脳のどこで相手を感じているか。
男性は、島皮質:視覚に関係する情報として、女性の腰のくびれを見る。
健康な子供を産む能力:ウエストとヒップ7対10の比率が代表的。
女性は、帯状回:記憶に関連する情報として、良い父親になるかを記憶により判断。
子育てがこのような進化を進めた。
つがいで子育てするのは哺乳類の3%。
恋の中枢は、燃え上がり続けるわけではなく、18ヶ月から3年で機能が低下する。
子供が育つ期間を維持させるということか。
世界の58地域で調査:離婚のピークは4年。
アメリカでは2組に一組が離婚。
会話のパターンに要因
男性:批判する。女性:防御する。
男性、相手を見下す。
お互いを避けるようになる。
女性は、ホルモンで気持ちを落ち着かせるように働く。
男性は、常に警戒心を持って戦闘的になる。
上手くいかない要因
要因1 男性:女性の気持ちを読み取る力が弱い。読み違えて余計なことをする。
女性は脳の1カ所を使って読み取っている。男性は2カ所を使っているけれども上手くない。
要因2 女性:人間関係を重視し、会話能力が高い。
男性:問題解決型で、コミュニケーション能力が低い。
解決策
男の人が上手に会話を続ける。解説したりせずに相手に質問をすること。
最も大切な質問:あなたの夢は。成し遂げたいことは何ですか。
〇 NHKスペシャル:女と男②何が違う、何故違う09/01/12
・命に関わる男女の違い
狭心症は、冠動脈の障害で発症する。
しかし、女性では胸の痛みを訴える患者の34%が心臓の筋内微小血管障害で起きていた。
女性ホルモン:エストロゲンの急激な減少が微小血管の血流障害を起こす。
アメリカでは80年代以降男性の心疾患死亡率が減少したが、84年以降女性の死亡率が増加していた。
・脳の違い 男女4歳〜18歳まで調査
思春期になると女性では右側海馬がおおきくなり、男性では扁桃体が大きくなる。
扁桃体は、怖い、危険などの機能。
男女で大きさの違う場所が10カ所以上ある。
・男性は空間認知力がよい。女性はことばに関する機能が優れている。
地図での指示を空間認知で行うと男性好成績。
目印をことばで具体化すると女性が好成績。
・IQテスト 同じ成績でも男女で解決の脳内ネットワークが異なる。
男性は空間認知脳を中心に解決。
女性はブローカ野が含まれた回路で解決。
同じ知性を脳内の違った回路で獲得。
・男女別クラス
・企業でも男女別対応などが行われている。
〇 NHKスペシャル:女と男③男が消える。人類も消える09/01/18
Y染色体は消滅 危機に瀕するY染色体。
ワラビー。2002年報告、NATURE。性の未来、Y染色体自滅。
X染色体には1098個の遺伝子、Y染色体には78個の遺伝子。
Y染色体は、16,600万年前に誕生。X染色体と同じレベルにあった。
現在までに遺伝子が78個までに退化した。500から600万年で消滅。
Y染色体は1本のため、修復機能を失ったため退化の一途をたどっている。
・退化の理由 イギリスのサマーレッド:日本の北条時宗 サマーレッドのY染色体を受け継ぐ人50万人。
・Y染色体がなくても繁殖 コモドオオトカゲ:フローラ、2005年に処女懐胎。
・哺乳類は胎盤を作る仕組み 胎盤をつくる遺伝子は精子に存在。精子なしには胎盤ができない。
・Y染色体なしに繁殖を可能にした哺乳類
トクノシマトゲネズミ:精子をつくる遺伝子をY染色体以外の遺伝子にできた。
SRY遺伝子も他の染色体に。
・一夫一婦制が精子の競争力を失わせた。
・精子濃度が過去5年で27%減少。フィンランド。
・デンマーク:精子濃度、不妊以下が20%、不妊予備軍以下が40% 日本も同様。
・体外受精:1978年、ルイーズさん第一号30歳1992年顕微授精、精子機能をさらに劣化。
・体外受精による出生、1/14人、2000年デンマーク。