自然鍼灸学・自律神経臨床研究所は、自然鍼灸学・自律神経機能につ
いての研究・臨床活動を日本の社会・世界に向けて推進する目的で活
動しております。

自然鍼灸学・自律神経臨床研究所
所長:西條一止
住所:〒305-0024
茨城県つくば市倉掛908
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 欧米の人達と比べると日本人の多くは入浴好きです。特に関東では42℃、43℃の比較的熱いお風呂が好まれます。お風呂は、最も身近な代表的健康法です。

1-1 汗を流したい
 汗を流したいという目的で入浴するときは、42℃ほどの比較的熱めでサッと入ります。あるいは熱めのシャワーにします。
 短時間と熱めというのが条件です。熱めというのは感覚の問題ですが、人により熱めの温度が異なります。その人の感覚で熱めでよいのです。温度としては、標準的に42℃、43℃です。短時間ですませるために熱めで暖かさを補います。
 朝の入浴はこの入り方が望ましいです。

1-2 疲れを回復するために
 ゆったり時間をかけて湯につかるのが条件です。20分間は湯につかりましょう。
 20分間湯につかるためには湯温が低くないとのぼせてしまいます。湯温を39℃にしましょう。39℃は、通常、ちょっとぬるいという感じです。季節によっても違います。個人差もあります。ちょっとぬるいという感じのお風呂にしてください。標準的には39℃です。
 この湯温ではのぼせません。20分間続けて入れます。10分間を2回にしてもよいです。できれば肩まで湯に浸ります。しかし、胸まで、腹部まででも結構です。腹部までの時には寒くないように湯をかけながら入ります。
  のぼせることが最も危険なことです。のぼせるというのは、身体の中心部分(脳、胸、お腹など)は温度が37℃です。この中心部分の温度がお湯で温められた血液で上がることをいいます。心臓の動きが速くなり、のぼせ感が起こります。このようなことを感じたときには直ちに湯からでて涼しくします。39℃のお湯ですと温められた血液が身体の中心部分に達したときに37℃以下になっているために中心部分の温度が37℃を超えないのです。
  お湯の中で背中や腰、手足を曲げたり伸ばしたりしましょう。疲れがよく取れます。

1-3   身体の治す力を高める入浴法

1-3-1 身体の治す力を高める入浴法の条件
 ① ぬるめのお湯、39℃。 
 ② 20分間湯に浸かる。
 ③ 心穏やかにゆったり入る。
です。
 ①、②は、疲れをとるときの入り方と同じです。③が特に大切です。心身が緊張した状態では治す力が高まる反応が起きません。

1-3-2  身体の治す力が大きくなるということ
 図1のように心臓の動きがゆっくりになり、自律神経の働きが副交感神経の働きを主体的に高まった状態です。
  自律神経は、血液循環、消化吸収、排泄などの働きを調節しています。この調節力が高まるということは、身体の働きがよく調節されることです。したがって身体は快適な状態になります。
  図2のように足腰の冷えが改善したり、図3のようにやや高い血圧が低下したりします。

1-3-3 この入浴法の効果
 ① 冷えている足腰を温めるには時間が必要です。温度の高い湯に入っても1,2分では暖まらないのです。身体を本当に温めるには時間をかけることなのです。人間の体はどの部分も37℃を快適な条件としているのです。理想的な状態が胎児の状態です。母親の胎内で全身一定の温度の中で成長しています。妊婦は足腰を冷やすなといわれます。足腰が冷えると冷えた足から冷たい血液が骨盤に帰ってくるために子宮を冷やして胎児の状態によくない影響を与えるからです。
 日常的に冷えやすい足腰の状態がよくなります。膝の痛み、腰痛、前立腺のトラブル、膀胱炎などの予防になります。
 ② 冷えた足腰を温めて就寝すると、寝つきがよくなり、よく眠れさわやかな寝覚めが期待できます。
 ③ 身体全体の調子がよくなります。

1-3-4 この入浴法の道具立て
 私は、三種の神器といっています。
 ① 湯温計
 赤ちゃんの入浴用のものが薬局等に売られています。今のお風呂の多くは、湯温を設定できますが、湯温を温度計で直接測る方が正確です。のぼせないために重要です。
 ② 時計
 お風呂で使える時計が市販されています。やはり時間を正確に知るために必要です。
 ③ ラジオあるいはCDプレイヤー
 やはりお風呂場で使えるラジオ、CDプレイヤーが市販されています。20〜30分間を心豊かにゆったりと過ごすためのものです。

1-3-5 安全な入浴法
 気を付けたいことは、
 ① のぼせないこと
 ② お風呂場で倒れないこと
です。
 ①ののぼせないことは、湯温です。
 ②の倒れないことは、湯船から出ようとするときが一番の問題です。
 私達は習慣的に立ち上がると同時に出ようとする動きをします。それが普通なのです。
 動きを一つ一つ分けることです。
  1 立ち上がる。
 2 湯船の外に出る。
 普通はこれを同時にしています。1立ち上がる。2湯船の外に出る。というように分けます。
 問題は立ち上がったときに起きやすいのです。立ち上がったときに同時に外に出ようとしているとふらっとしてバランスを失い倒れます。怪我をし大事故です。立ち上がったままでしたら、ふらっとしたらそのまましゃがめばよいのです。倒れません。御風呂場の中では動こうとするときには、立ち上がる動作を次の動作と分けましょう。そして立ち上がる動作の時には何かに手を触れておきましょう。

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