筋まで刺入し雀啄刺激する鍼の自律神経反応は、
1 交感神経α受容体系機能を高める。
2 交感神経β受容体系機能を抑制する。
3 副交感神経機能を高める。
上記の三つの反応を同時につくります。
内臓、臓器に対して、交感神経β受容体系機能と副交感神経機能は、
拮抗的に支配しています。
したがって、両方が高まる、あるいは両方が抑制されるという時には、
支配される臓器の機能の変化は、両神経機能の差だけになります。
しかし、交感神経β受容体系機能抑制、副交感神経機能亢進という変化の組み合わせは、
両神経の働きが合計されて臓器の機能を変化させます。
大きな変化を起こすことになります。
そこに、鍼治療の要注意点があります。