鍼灸師を養成する学校は、ほとんどが欠員です。
定員を超える応募者を確保できません。
大きな原因は、社会に成果を示していないからです。
平成10年代以前、新設校ができる前は、学校数が少なかったために、入学は難関校でした。
それなりのレベルの国立大学、私立ではトップクラスの大学に入学できる学力がないと入れないという状況でした。
学生の学習能力が高かったのです。一人で学べる学生たちでした。
社会の鍼灸師を受け入れる状況は現在とほとんど変わっていません。
学生は自分の道を自己開拓していました。
今は、学生の平均の学力レベルは低下しています。
入学が楽にできるようになったからです。誰でも入学できるようになったからです。
当然、学習能力は低下します。
そこに国家試験に特化した教育をしなければならない理由があります。
学校にも、学生にも免許を取得することは必要条件ではありますが十分条件ではないのです。
鍼灸治療ができるようになることが十分条件です。
このための努力が必要です。
鍼灸専門科目の教員の質を高め、治療のできる実践教育が行えるようにすることです。
そこに突破口があります。
学生は生き生きと学び、意欲に満ちた鍼灸師になろうとし、仲間に勧めるようになります。

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