食事、排泄、清潔保持、これらの生きることの基本的事項は、 生まれて数年は親や周囲の人たちのお世話になる。 生活習慣として身に付け自立する。 自分自身で自分の身体の世話をすることである。 その後、老いてまたお世話になり生涯を閉じる。
生涯、自分であるか、自分以外の人であるかによる、お世話が必要なのである。
子供が生まれるときには親がいる。親が子供の世話をする。 何かの事情で親がお世話をできないときに誰がお世話をするのかが問題になる。 親は子供を立派に育てたいと願い努力し世話をする。
平成21年の日本人平均寿命は、男性:79.59歳、世界5位。女性:86.44歳、世界1位である。 しかし、平均6〜7年の要介護期間がある。丁度、子供が小学校入学までの期間に相当する。 この6〜7年の要介護期間のお世話を誰がするのか。
平成21年度の医療費は、35兆3千億円であった。70歳以上:15.5兆円で、44%である。 医療費も介護保険も破綻しそうである。
6〜7年のお世話期間を短くし介護の必要量を少なくするには、生活習慣の充実こそが求められることである。 介護をどうするかではなく、介護の必要のない人生設計をどうするかこそが重要なことである。 自分が自分自身の心身のお世話をする生活習慣の充実こそが、人生の最後を決めるカギを握っているわけである。

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