このタイトルで私が何の話をしようとしているかおわかりになりますでしょうか。
「蚊の世界」です。
といっても私は昆虫の研究者ではないので、やはり鍼の話です。
セイリンで、半径0.05mmの鍼を開発しました。
蚊の口と直径で0.02mmしか違いません。
太さの面積比では、約1.5対1です。
蚊の世界に近づいたわけです。
蚊は、刺しても気づかれません。
痒くなってやられたと気づきます。
蚊は気づかれずに刺し血を吸うのです。
気づかれずに刺す、鍼の極意です。
鍼は痛いということが大きな壁になっています。
練習による技術でそれを克服しようとします。
技術とは別に道具としての鍼が、その太さでは、蚊に近づきました。
針の太さ、針尖の研究が気づかれずに刺す針を可能にするかもしれません。
本当にすごい技を持った人は、人前に出たがらないようですね。
ですから人に知られないというところがあるようです。
私は知りませんが、ひょっとしておられるのかもしれません。

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