マッケンジー法の原理は、偶然の出会いが発見のチャンスになりました。
1956年のある日、マッケンジーさんのクリニックが混み合っていたそうです。
3週間前から通院している患者さんが来院しましたが、
ベットで休んでいてくださいといって、10分ほどしていってみると、
ベットが少し起こされた状態で、そこに患者はうつ伏せに腰を反らす格好で休んでいました。
マッケンジーさんはびっくりして、どうですかと尋ねると、
3週間のうちでは今が一番よいとのことでした。
椎間板傷害系の腰痛は、腰を反らさないというのが原則でした。
このことからマッケンジーさんの研究が始まりました。
そして椎間板が関係する腰痛は、腰を反らす運動を行うマッケンジー体操が完成することになります。
椎間円板の構造と機能をを考えると至極もっともなことです。合理的です。
世界のスタンダードになっています。日本が遅れています。
なぜこんなに日本が遅れたのでしょう。
マッケンジー法は患者さんが自分で出来るというすばらしい特徴を持っています。
自分自身で管理する。
日本人は人に頼ることが好きです。任せることが好きです。
医師に治療者に依存することが好きです。名人のような高度な技が好きです。
これらのことが日本で遅れた理由でしょうか。
しかし、生活習慣病は自己管理が基本です。
私たちはマッケンジー法を学び国民のために患者に貢献しなければなりません。