「止める力」とは、何を述べようとしているかというと、わたしたちの「身体の動き、心の働き」皆、力を出して活動しています。
エネルギーを消費しています。

廊下を歩く、階段を下りるなど、足を運ぶときに床に足が接するところで、そっと床に触れる「止める力」が働きます。
この止める力がほどよく働いていると「ほどよい足音」になります。
力が働かないと「ドンドンドン」になります。
しっかり止めたら忍者のごとく「足音が消えます」。
足音が消えるのは、夜間の病室とか極力雑音を控えたいところを除いては、ちょっと不自然です。
ほどよい程度に調節します。
その足音は「心地よい」ものになります。
駅の階段やエスカレーターでのサンダルの「甲高い音」、「止める力」が働けば違ってくるはずです。
互いに心地よい環境をつくるにわたしたちが発する力は、その場に応じて「ほどよく止める力」が、心遣いとして求められます。
言葉もいい放すのではなく、「止める言葉」が必要です。

鍼灸の治療で、刺鍼をします。状況に応じて「鍼を止める」のです。
優しい鍼はそこから生まれます。
「活動する力を止める力」は、あらゆるところに働かなければなりません。
生き物どうしが心地よく住む間合いをつくるのは「活動する力を止める力」の働きです。

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