普段、自然科学系の本ばかり読んでおり、関心の少ない領域でした。
しかし、本の帯に2010年、新書大賞と書いてあり、読んでみなければと思い手にしました。

日本の国は中華に対して辺境の地にあるというのです。
聖徳太子以来、一貫して辺境の地にある国として、文明、文化の中心は中国であり欧米であった。
常に文明、文化を巧みに吸収してきたが、物事の中心は外国にあるという捉え方、考え方になっている。

いつも重要なことは外国にあると考えると言います。
自分自身の頭で、目で物事の評価をしない。
外国の評価を重んじる。
日本論、日本人論です。

大変に種々のヒントを与えられ考えさせられる本です。
役立つ一書です。
是非この先生の講義を受けたいと思いました。

著者は内田 樹(たつる)、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授です。

QRコード