「汚れた腸が病気をつくる」バーナード・ジェンセン著、月村澄江訳の本があります。
大腸における宿便が問題だという内容です。
そしてそれをどのように解決するかということを書いてあります。
この中に「トイレについて」というところを紹介します。
「胃腸専門医は、トイレでの排便中に横行結腸とその周辺器官に圧迫されて生じた痔など肛門や直腸の障害を治療することが多い。
私は便座式トイレこそ、文明社会における発明品の中で、もっともよくないものだと思います。
インデアンは直腸のトラブルとは無縁だし、痔に悩むものなどいなかった。
それはなぜか? しゃがんで排便したからである。
フランス、イタリア、日本、南米へ行くと、床に穴が開いているだけのトイレに出くわすことがよくあり、しゃがまないと用が足せない。
これが人間本来の正常な排泄の姿勢で、体内の器官すべてが正しい位置に保たれる形です。
排泄の時この姿勢をとるよう習慣づければ、直腸から静脈が突出することもない筈です」とあります。
つまり便座では腰を曲げてお腹を屈曲させてしまう。
和式便器でしゃがむと股関節を屈曲して腰部は真っ直ぐな姿勢が保たれるというわけです。
なるほどと思いました。
洋式トイレの便座は、腹圧を高めようとすると腰を曲げて上体を前に倒すといいます。
確かにその通りです。
いきんで腹圧を高めようとすると前屈みになります。
この腰を曲げる姿勢は大腸を屈曲させて便の通過を悪くするといわれるのです。
いわれてみればその通りです。
早速それを意識して上体を前に倒さないようにして排便することにしました。
私は、毎朝、食後に2回排便していました。
食後に1度排便し、2,30分後にもう一度、排便していたのです。
上体を前に倒さない排便姿勢にしてから2度目の排便が無くなりました。
上体を屈曲して押さえていた便が2,30分後に2度目の排便となっていたものと思います。