乳がんをケーススタディとしてというサブタイトルをつけています。
本のタイトルのようにとても大切なことを書いてくれている本です。

乳がんの症例を対象とした過去の臨床試験のデータから新しい事実お引きだし、現在は、乳がんの手術後にできるだけ早く、再発予防を目的として抗がん剤を用いるというのが通例だそうです。
しかし、そのようにしたときと再発が起きてから抗がん剤治療をしても、その後の生存率に差がないという臨床試験の結果なので、予防的に用いる必要性はないと主張しています。

また、臨床試験の統計のルールについて大きな誤りを指摘しています。
この統計の問題は、世界的に権威ある雑誌に掲載されている臨床試験についての論文への指摘であり、大きな問題です。
統計のあり方についての問題の指摘で、内容をしっかり把握できる統計のあり方でなければならないという主張をされており、私は同意できると考えます。

必読の書です。

著者は、植松 稔先生という放射線医師の方です。

 

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