ようやく設置不認可をせずに設置認可ということで決着しました。
3大学関係者は大変だったと思います。
大学新設をしてきたものとしては気持ちがよくわかります。

しかし、田中文科大臣発言は何だったのでしょうか。
問題はどこにあったのでしょうか。

以下は9日(金)の朝日の朝刊の記事の要点です。

20年で1.5倍、目立つ定員割れ、

「大学の乱立を止めて質を確保し、時代の要請にあった卒業生を生み出すために舵を切らなければならない。」

 大学の数:

  1992年    523

  2012年   783校 1.5倍 

 1991年 大学設置基準が見直され、学部の多様化が進行。

 小泉内閣の規制緩和の流れを受け、

 

 03年度の審査から、従来の大学設置の「抑制方針」を撤廃したことが影響。

 私立4年制大学:577校のうち、

今春、定員割れ264校(定員割れの学部、もしくは学科等を持つ大学)、45.8 

 

大学として入学者の割合が50%以下は、18校。です。

日本の大学は大きな曲がり角にいるのです。
文科省の大学設置への対策があまりに遅れていた。
ということが本当の理由です。

「入学するのは困難だが卒業は楽に」といわれた日本の大学に、入学の壁もなくなったら、大学に何が残るのでしょう。

日本の大学教育そのものへの革命を大学関係者、私たちは求められたのです。

 

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