泣いて馬謖を斬る。
三国志で馬謖は若い武将です。
師の諸葛孔明は馬謖の将来を期待していました。
しかし、馬謖は合戦で先陣を急ぎすぎ味方に隙をつくります。
この馬謖を孔明は泣いて斬ったということです。
馬謖の勇猛と時と場が一致しなかったのです。


スポーツの世界でも名選手が誕生した例として仰木監督とイチロー選手など多くの例があります。しかし一方で有名にはならないけれども将来有望な選手が潰れていったケースは、成功したケースの何倍も何十倍もあることと思います。

指導者の資質が最も重要です。優秀な指導者を育てることこそが重要です。

人間の社会は、あらゆるところが教育の、人を育てる場です。

家庭、学校、職場、集団には常に指導者がいます。

高杉 良さんは、「男の貌」(新潮新書)で、「リーダーの条件」として「リーダー本人がどうしても持っていなければならないその本質は、リーダーとして最終判断を下し、その責任を全うできるだけの「勁さ:つよさ」と、メンバーを包み込んで組織を束ねる「優しさ」につきます。」と書いておられます。

立派な指導者と思われる人にも相性の良くないという関係が生じます。


スポーツの世界や厳しい競争が求められるところでは、闘争心と強烈な個性が存在します。
所属する場を移動できる自由が必要です。

しかし、人々の生活で最も身近な指導者は親です。
子どもにとって両親です。
両親の教育レベルを上げること、教育の場において落ちこぼれなどの言葉が社会的に存在することが変ではないでしょうか。
全ての基はそこにあると思います。

個に対応できる、個がそれぞれ学べる教育の仕組みこそが根源ではないでしょうか。

教育年限を一定に決め、教育内容を共通に決め、学習能力に差のある子ども達を集団教育をするでは落ちこぼれを作る仕組みです。
我が国の教育はそんな仕組みです。
ここの改革こそが原点です。

勁:ケイ(漢)、キョウ(呉)。意味。つよい。つよく張ってたるみがないさま。

常用漢字にはありません。

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