海賊とよばれた男:百田尚樹著です。


「ならん! ひとりの馘首(かくしゅ:首切り)もならん」

第二次世界大戦、敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造(くにおか てつぞう)は、なにもかもを失い、残ったのは借金のみ。
その上石油会社大手から排斥され売る油もない。
しかし国岡商店は社員(店員といっている)ひとりたりとも馘首せず・・・・。

出光興産の創業者・出光佐三をモデルにした本格歴史経済小説・・。

馘首なし! タイムカードなし! 定年なし! 

なにもかも失った経営者が命がけで守ったものは社員だった。

鐵造の父、徳三郎は染め物業を営んでいた。
徳三郎は鐵造を含む八人の子ども達に「一生懸命に働くこと」「質素であること」「人のために尽くすこと」の三つを厳しく教え込んだ。・・・。

鐵造はどんな困難に直面しても、原点を忘れず、決してぶれることなく、決然と権力に屈することなく立ち向かいます。

勇気を貰えます。
力が湧いてきます。
日本の戦後の大混乱の中を本気で生きています。

社員が財産、社員は家族。
それこそが命をかけて守るもの。

QRコード