平成3年に筑波技術短期大学視覚部がスタートしました。
視覚に障害のある学生に教育経験のない教員が大勢集まりました。
当時私は
50歳で、視覚部長として鍼灸学科、理学療法学科、情報処理学科の3学科の先生方のトップでした。
視覚に障害のある学生への教育はどうするのかということに対して、私は、最も大切な基本は、自分の息子、娘であったらこの学生たちにどうしてあげたいかと考えてくださいといいました。
学問として視覚に障害のある人達への教育論を学ぶ以前に、自分の子どもだとしたらどうしたいかという気持ちこそが本当に必要なことを教えてくれます。
ということです。


自分自身の身近な問題として捉えないと形式的なことになりがちです。「命をかけた仕事」は、我が身の身を切る思いこそが教えてくれることです。

学問的に解決できる問題ではなく、我が身を切る思いが、命をかけた仕事をさせてくれるのではないでしょうか。

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