運動機能の中でバランス機能が最も早く低下するというのは従来から言われている。50歳代になると20代の1/2に低下すると言われる。
72歳の時に、5歳と2歳の孫を自転車の前後に乗せ、走らなければならない事情にあった。
そのときに初めて自転車バランスの不安定さを感じた。
これはまずいと思い気をつけなければと思った。
私は自転車のバランス機能は高くかなりの荷物を載せても自由に走れたのである。
その後徐々に自転車に乗っている時にバランスの悪さを意識するようになった。
最近は自転車に乗る時に明確にバランス機能の低下を意識するようになった。
通常の歩行時などには特に感じない。
これらのことを考えると体幹部でのバランス調整機能の低下が主因と考えるのが正しいだろう。
自転車で不安定さを感じ上肢によるハンドル操作で調整しようとするが上手く安定させられない。
視覚からのバランス調整では上手くいかないことだ。
立位バランスに不安を感じないのは下肢によるバランス機能が働いてのことであろう。
ということは体幹でのバランス調整機能が先に老化してくると考えられる。
ということはつまずいたり、滑ったりした時のバランス調整機能が先に低下してくることを示している。
老人の転倒しやすさを説明することかもしれない。
体幹部への強化トレーニングで回復可能であろうか。
私自身に課せられた課題である。
できれば答えを求めたい。
しかしかなりの努力を求められることである。