命という現象は、動的な平衡である。
静的な平衡は命ではない世界である。
そしてその、動的平衡は、絶対的な動揺中心はないのである。
環境条件が求める動揺中心を中心に平衡しようとする。生命の世界はそのように平衡しようとする。
環境がバランス中心を決めている。
そのバランス中心を避けようとすれば崩壊への道となる。
哲学的な、論理的な、倫理的なバランス中心を求めよとすることは、一定以上の規模の生命世界においては滅亡への道となるのではないかと考える。
環境条件の中で生命は生きながらえてきている。
そこに人の選択の意志はほとんどないのではないであろうか。