高齢になるにつれて筋肉の量が減り筋力が衰えた状態を「サルコペニア」と呼び、この状態になると転倒や骨折のリスクが高まる。
老いれば当然を受け止められてきた。
新しい考えでは、積極的に予防しようという考え方が広がりつつある。
元気さを長く保つために、食事や運動で防ぐことが重要としている。
2014年5月6日朝日新聞朝刊24頁、医療の記事である。
昨年11月に、欧州の基準を参考に日本、韓国、中国、タイなど七つの国と地域の研究者達が、アジア人の体格に合わせた基準をまとめた。
サルコペニアの診断と予防
診断基準
・ 歩く速さ:秒速0.8m以下。
これに加えて筋肉量(DXA法)男性7.0kg/㎡未満。女性5.4kg/㎡未満。
簡易テスト 飯島勝矢 東京大准教授による。
・ ふくらはぎの最も太い部分を両手の親指と人差し指で囲む。
ちょうど囲める。 ほぼ良い。
囲めない 筋量が多い。
隙間ができる 筋量低下。:サルコペニアになっている可能性が高い。
筋量は45歳を過ぎると、1年に約1%ずつ筋肉の量が減っていくとされる。75歳を超えると減る割合はより大きくなる。
サルコペニアは、病名として確立しておらず、国内で検査や診断を受けられる施設はほとんどない。
DXA法は、X線を使った測定法であるが、測る機械を備える医療機関も少ないという。