GWが終わった。高速道路などで交通渋滞は恒例となっている。
朝日新聞5月6日の「天声人語」蘭の記事の一部である。
2本の高速道路が合流する場合、どうすればすんなりと車線変更ができるかを探る実験が行われたという。「渋滞学」の生みの親といわれる東京大学西成活裕教授が説明役をされたという。
車の代わりに人間が二つの道を歩く。
合流するまで互いが見えない状況ですぐに車線変更しようとすると、ぶつかりそうになったり、詰まったりする。
危ない。
そこで合流地点から一定の距離を車線変更禁止とする。
するとその間、互いを見合い、譲り合いながら車線を変えられるようになる。
我先に走るよりは、周りとコミュニケーションを取りながら運転する方が、結果的に速くなる。
車間距離を十分に取ることなどとともに、道路の流れを良くするための知恵である。
この実験は「利他的精神実験」と銘打たれている。