白神山地の世界自然遺産を訪ねて感じました。
世界遺産のあり方です。
世界遺産は、後世に伝えることが第一の使命ではないと思います。
第一の使命はそれほど貴重なものであれば、今生きている人達に体験し感動してもらえることが最も大切にするべきことであると考えます。
しかしその目的を無制限に解放すると現状の維持が難しく遺産が破壊されるとしたら、破壊されない限度をもうけ後世に伝える役目を維持できなければなりません。
すばらしい財産は、人びとがそれを受け止めすばらしい財産と感じてこそ財産です。
しっかり閉まって誰にも見せない、誰にも体験されないとしたらすばらしい財産の意味が無いと思います。
世界自然遺産をどのようにしたら最高に楽しんでもらえるかの条件整備が必要なのです。
その上に破壊せずに後世に伝えるかの条件を整備するという手順かと思います。
世界自然遺産、白神山地、ブナの自然林を訪ねてそんなことを考えました。