最近、両手をどのように使っても、背中を全部流すことが出来なくなりました。
風呂に入りながら、子どもの頃、父が風呂に入り身体を流す時に、「背中」というのです。
私はすぐにお風呂場に行って父の背中を流すのです。
そんなことが小学生から高校を卒業し、家を出るまで続いたのでしょか。
懐かしく思い出されます。
私がお風呂で「背中」といっても来てくれる人がいません。
少子化しそんな人手がいないのです。
しかし、息子に背中を流してもらうなど幸せなことだと思います。
私が大学生であった昭和40年頃は、東京にも銭湯が沢山ありました。
お風呂で顔見知りに出会うと背中を流しましょうかといい、流します。
じゃあ交代しようといって、流してくれます。
銭湯はほとんど無くなり、そんな文化はなくなってしまいました。
人と人との繋がりの場がなくなっています。
背中を孫の手のように流すことが出来るグッツをいくつか揃え背中を流しながら、人にやってもらうことの喜びと、歯磨きのように自分で出来ることの喜びがあるなあと思いました。
いずれも貴重です。
背中を流してもらう喜びを知っている人はどんどんいなくなるのではないでしょうか。
また、人に歯を磨いてもらうことを思うと、どう考えても気持ちよくやってもらえそうにはないと思います。
口腔内の管理については、自立して出来るようにしたいものです。