本年度の専門学校、大学への学生募集も終わりに近い。
出来るだけ広くお知らせして入学者を確保しようと必死である。
しかし、本当に必死なのだろうか。
疑問である。
問わなくても良いことを国民に信を問うなどと言って、700億円ものお金を使って、世の中でまかり通っている。「本当は何だ」と言うことが問われない、のがこの国の有り様のようにさえ思われる。
オープンキャンパスのためのオープンキャンパス、オープンキャンパスで何をお知らせしなければならないのかが、問われず、ただ格好良くイベントを行う。
広告屋さんのコンテストならそれも良いだろう。
しかし学校がオープンキャンパスを行うことは、学校の本当の価値をどんな教育力を持っているのかを示すことこそ本来の目的である。
本の「タイトル」はその本の内容を良く伝えることこそが使命である。
「臨床鍼灸学を拓く」これは私が付けたタイトルである。
我が国に科学的な「臨床鍼灸学」という領域を「拓く」という使命を託したタイトルである。
健康関連の書物で、何か関心を引きそうな「キイワード」を付けて、売ろうという意図があまりに気になる。
広報には広報する内容があっての広報である。
実態のないバブル騒ぎは多くの人を惑わすだけである。
今回の衆議院選挙では、我が国の行く末を示すために何が問われなければならないのかの答えを国民は示さなければならない。