「進化の過程が与えた身体の自然の仕組みによる妙」という講演は、身体の自然の仕組みを活用する鍼治療について述べました。
身体の自然の仕組みを活用するので「自然鍼灸学」と命名しました。
それは同時に「自然物理療法学」ともいえるのです。
つまり、物理的エネルギーを用いて治療しようとするものに共通することなのです。
身体を相手にしていることですから当然のことです。
物理的治療のみならず、心理的療法にも、薬物療法にも通ずることです。
たとえば、喘息の発作に対して、薬物療法も坐位で行えばより効果的です。
起座呼吸といって坐位になれば発作が楽になります。
それは身体の仕組みが楽にするように動いているわけです。
したがって、薬の効きも良いというわけです。


身体に優しい治療は、身体の仕組みを最大限に活かして人工的エネルギーを最小限にしようとする努力です。
21世紀社会は,地球の自然環境に、全ての生き物に優しさを求める社会だと思います。キーワードは「自然」です。

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