体が生まれ変わる「ケトン体」食事法、白澤卓二著、三笠書房。


糖質制限の先にある食事法です。先週の「糖質制限」の本は、「ケトン体」には踏み込んでいません。著者は意識して、糖質制限に止めています。

 以下は、本書のカバーの解説です。

 「ケトン体」とは:「ケトン体」は、わたしたちの体の中で作られるもの。

 誰もが持っているのに活用されていない、「頭や体をはたらかせる、もう一つのエネルギー源」です。

 糖質を減らすと、はたらきだす「ケトン体」によって、余分な脂肪がどんどん燃え、体も頭もより若く、より健康になれるのです。とあります。


面白いのは、糖質が私たちのエネルギー代謝の中心になるのは、1万年前の農耕による穀類の生産が始まってからです。
日本列島では弥生時代からです。
人の体は、元々は「ケトン体」によるエネルギー代謝が中心であったという進化の過程からの推測です。

しかし、糖質が不足することで「ケトン体」がはたらきだすということは、如何にブドウ糖を減らすかということが、重要なことになります。
今や私たちの食文化は、糖質中心ともいえます。
それを脇に置くことにはかなりの精神的な抵抗があろうかと思います。

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