「科学の発見」は、大きな問題なので2週おきました。今週も続編です。
古代ギリシャのプラトンやアリストテレスといった人たちは、科学者というよりも「詩人」、と呼んだ方がふさわしいと分かったのです。
科学の源流は、プラトンやアリストテレスにあると考える人たちもいます。なぜ「詩人」なのですか。
「自然の観察抜きに論理や数学だけに頼って理解しようとするのは科学ではありません。
例えば彼らは物質を構成する元素について見解を述べていますが、理論や観測に基づいていません。
単に、世界はこうあるだろう、という詩的イメージを述べているに過ぎません。」
「科学とは、自然を学ぶ方法のことです。
それには正しい方法が存在するのです。」
・・・・
「私は、科学者、特に物理学者であることがどういうことか明確な感覚を持っています。
観測や実験から得た情報に基づき初期の理論を立ち上げる。
うまく行ったら、より多くの現象、より小さなスケール、より大きなスケールに当てはまる数式にまとめていく。
常に実験や観測に照らしつつさらに異なる現象を統合し、より統一された理論を目指す。それが科学です。」
鍼灸の科学化を考える。
科学とは、観察と実験に基づくものです。
科学と評価できる鍼灸の治療法を、追試し共通理解できる法則に高めることが求められています。
伝承のままでは顔になれません。
このことを鍼灸界は喫緊の課題として強烈に求めなければなりません。