鍼灸治療各論:症状別治療

  参考資料:臨床鍼灸治療学 西條一止著 医歯薬出版

鍼灸臨床の基礎的参考資料

1 身体と水
2 環境条件と血液循環
3 睡眠
4 身体の治す力を高める入浴法
5 ウォーキングの場
6 日常生活における事故を防ぐ知恵

3-1 頻尿への一般的注意事項

 排尿は生理現象です。尿を多くしたり少なくしたりの仕組みがあります。尿を多くしないような条件について知ることが大切です。身体の不具合を改善する以前の配慮です。

 ・水分の摂取:水分の摂取量が多ければ当然、排尿量は増えます。
 身体の水が占める割合は、体重の幼年期は75%、成長完成期には65%、老年期は55%といわれます。
 老年期には身体の水分量が少なくなっています。
 1日に身体から失われる水分量は、成人でおよそ2㍑です。失われる分を補わなければなりません。通常の食事をしている場合は、およそ半分は食物として、半分が水そのものとして摂取されています。したがって、1日に1㍑前後の水を飲んでいます
 身体から失われる水分量の2㍑は、およそ1㍑が尿、残りが皮膚や肺、大便などからですが、大半は皮膚からの蒸散です。皮膚や肺、大便などで失われる水分の量は、環境条件により決まってくる身体の水分量を調節しようとするのは尿量である。したがって、皮膚から多くの汗をかき水分を失えば尿量は少なくなる。水分の摂取量が多ければ尿量が増える仕組みです。
 2㍑前後よりも多くの水分を摂ると尿量が増え頻尿の訴えが強くなります。睡眠中の排尿を減らすために夕食後の飲水をなるべく避けるようにしましょう。朝、日中に必要な水分摂取をします。

 ・身体を冷やさない:特に下半身を暖かめにします。身体を冷やすことは尿量を増やします。
 汗をかく体力がある間は、なるべく軽く汗をかく程度の活動を1日のどこかで行うことが望ましいことです。体力が低下しているときには汗をかかないようにし、汗をかいたときには直ちに拭くようにします。汗は身体の熱を奪い体力を消耗させます。

 ・お酒:お酒は、利尿効果があります。排尿量、排尿回数を増やします。特にビールは水分量が多くなるので排尿回数が増えます。お酒の量をビール一本、日本酒1合程度。就寝2時間前には飲酒を止めましょう。ビール大瓶一本は4号の量です。日本酒1合の4倍の量になります。ビールは頻尿には向きません。

 ・コーヒー、紅茶、緑茶等のカフェイン:カフェインは利尿効果があります。就寝4時間前以降は摂取しない。就寝中の排尿を少なくするためです。したがって、夕食後のお茶は焙じ茶等が望ましいです。

 ・普段の生活で排尿を我慢しすぎない:排尿を我慢しすぎると膀胱壁が伸び力が弱くなり排尿しにくくなります。

 ・長く座らない:長く座ることは下半身を鬱血させ前立腺も鬱血し排尿しにくくさせます。適度に身体を動かし運動しましょう。

 ・便秘をしない:便秘はやはり前立腺の鬱血を招きます。

 ・就寝中の頻尿:一晩に3回も4回も小便に行くという訴えをする人がおられます。ほとんど寝られないのではないかと不安をもっています。

 睡眠は90分間単位で繰り返されています。90分間ごとに眠りが浅くなるのです。その時に、何か目覚めさせるような条件があると目が覚めます。目が覚めないで、目が覚めたら朝だという方が嬉しいわけですが、90分間ごとに目覚めることはそれほど気にすることはないのです。決して眠れないでいるわけではありません。しかし、目覚めさせるような条件があることは問題です。それは解決しなければならないことです。

1 身体の血液循環と環境条件

1-1  身体の血液循環について
 私たちの身体は、60%が水です。身体をつくっている一番大きな構成要素です。身体は細胞でできていますが、細胞は水に浮いているようなものです。身体の細胞は水を介して活動に必要な栄養を補給され、活動によって生じた代謝産物を排出しています。生命維持に必要な体内の環境条件を整えるのは水です。
 身体の水を体液といいます。体液は細胞の中にある水、細胞の周囲にある水(組織液)とに分かれ、身体の脂肪は組織液に取り囲まれ組織液との間で栄養や代謝産物の受け渡しをしています。この組織液を良い状態に維持するために心臓を中心とした血管系、リンパ管系により血液、リンパの循環が行われています。
 心臓、血管の中を循環している体液を血液といいます。血液は体重のおよそ1/13です。
 体重65kgの人では、その60%の39kgが体液で、およそ40㍑です。そのうち血液は、体重の1/13で、5㍑です。体液の1/8程が、血液として体中を巡っています。血液は身体の中を1分間で1巡します。身体の中を血液が1巡する時間を循環時といいます。
 5㍑の血液が1時間に60回も身体を循環しますから1時間に300㍑もの血液が流れることになります。
 血液は、消化器で栄養を吸収し、呼吸器で酸素、炭酸ガスの交換をし、腎臓でガス以外の代謝産物を排出し、良い環境条件を組織液に提供しています。

1-1-1 血圧
 血圧は、血液を体中に循環させるための圧力です。血圧は、心臓の収縮力、末梢血管の抵抗(血管の収縮力)、血液の量によって決まります。
 心臓が1分間に1回前後で収縮しています。心臓が収縮していると時を収縮期といいます。心臓の収縮の力で血圧が高くなります。この時の血圧を最高血圧といいます。心臓が拡張している時を拡張期といいます。この時の血圧を最低血圧といいます。
 血圧は常に心臓の周期により最高血圧と最低血圧の間を変化しています。  
 私たちの正常な血圧は、最高血圧が120mmHg、最低血圧が70mmHg程です。毛細血管の部分で血液は組織液と交流し物質の交換をします。毛細血管では血圧はほとんど0になります。心臓で高められた血圧は、毛細血管までの間に0まで低下するのです。上記の正常な血圧というのは、上腕部で心臓の高さの時の血圧のことを指しています。血圧は、身体の部位や状況によって変わります。最近、指先で測れる血圧計がありますが、上腕部の値に補正しているのです。

1-1-2 血圧と重力
 人類は600万年前に直立二足歩行を開始しました。地球の重力と血液循環との抗争が始まりました。重力により地球上に重さが生まれました。地球を取り巻く空気にも重さがあります。地球上の通常の空気の重さを1気圧としています。
 地球上の1気圧は、水銀柱では、760mmHgです。水の柱では、10m13cmです。      最高血圧の120mmHgは、1気圧のおよそ1/6の強さです。水柱では1m69cm程に相当します。直立の姿勢でも頭まで血液を送ることができる強さです。
 私たちの脳は、特に多くの血液を必要とします。循環する血液の15%が脳に巡っています。脳の血液循環が数分間停止すると死につながります。脳の血液循環がちょっと不足すると脳貧血という状態になり危険を訴えます。
 背の高いキリンは、頭まで血液を循環させるために300mmHgもの血圧が必要です。
 重力に逆らって血液循環を行うわけですが、血圧の力により身体の隅々まで血液を送り届けます。しかし、毛細血管で血圧が0になってから心臓に血液が帰るまでは、血圧の力はありません。横に寝ている時には、重力がほとんど働きませんから、血液をわずかな力で心臓に戻すことができます。しかし、坐位や立位になっているときには心臓に血液を戻すに力が必要です。筋肉のリズミカルな収縮、弛緩がその力になっているのです。
 血液循環の原理としては、筋肉を働かせないときには横になっている。座り、立っているときには身体を動かして骨格筋を活動させ血液循環を良くする必要があるのです。
 人類が発達、発展させた文明、文化が血液循環の不良を招く要因を多くつくっています。
  運動不足に対する対策が求められます。後述します。

1-2 血管と重力
 人類の直立二足歩行は、下半身の血管に大きな負担を与えることになりました。
 下半身の血管は、重力に逆らって血液が脚に溜まらないようにするため抗重力血管抵抗を求められました。
 下肢の血管は、横になっているときには緊張を緩め、拡張して多くの血液を流し、立位になったときには、血管を収縮させて血液が脚に溜まらないようにする体位血管反射ができました。(図1)
 身体を縦にして座っている、立っている限りは下肢の血管は強く収縮していないと血液が下肢に溜まってしまいます。立っている限り、座っている限り下肢の血管は強く収縮し続けなければならないのです。
 血管が収縮した状態を持続していると下肢の血管の緊張が解けない状態が起こります。 立位では血管が収縮し臥位になると拡張するという、体位血管反射の減弱が起こり、寝ても脚が冷たくて寝付けないという訴えになります。冷え性はこのようにして起こります(図2)。冷え性には体位血管反射を回復してやればよいわけです。後述します。

1-3 血管と季節(暑さ寒さの影響)
  私たちの皮膚血管は、恒温動物としての体温の調節をしています。体温調節において体温の放散を行っています。体温を発生しているのは90%が骨格筋の活動です。
 快適な温度環境では、(裸体で29℃、衣服環境では20℃前後)皮膚血管の収縮、拡張で体温を調節をしています。
 春から夏に向かっては、暑さへの適応現象として皮膚血管は、開こうとする傾向が強くなります。このため脳貧血が起きやすくなります。
 秋から冬に向かっては、寒さへの適応現象として皮膚血管は、収縮しようとする傾向が強くなります。このことが冷えを起こりやすくします。
 急激な暑さの変化は、春から夏の変化を、寒さの変化は、秋から冬の変化を起こします。

1-4 血管と月の引力
 太陽と地球と月の間には引力働いています。月は、地球に近いために太陽の2倍も強く地球に作用しています。月の引力による現象の代表的な力が海水の潮の満ち干です。
  満潮時、干潮時の海面差が1mあるとすると、1気圧の強さが10mですから、1気圧の10%にもなる強さが働くことになります。
 満潮の時には、上に引き上げられる力が働きます。のぼせ感が起きやすくなります。 
  干潮の時には、下に引き下げられる力が働きます。めまい感が起きやすくなります。
 図3は、本年の10月5日〜12日の1週間の東京地方の潮の満ち干時刻を見たものです。
 のぼせやすい人、脳貧血を起こしやすい人は、満ち潮、引き潮の要注意時間を避けるよう生活時間を工夫できます。

1-5 血管と気圧
 低気圧、高気圧が身体の調子に関わります。慢性関節リウマチ患者は昔から天気予報やさんといわれました。
  低気圧は、体表を圧迫する力が弱くなるので、体表の血管は開きやすくなります。血管が開きむくみが起こりやすくなります。むくみなどでの痛みが強くなりやすいのです。脳血流は少なくなりがちで鬱傾向が強くなりがちです。
 高気圧は、体表血管への圧を強め収縮させます。身体は軽くなり脳の血液循環が良くなってさわやかな気分になれます。

1-6 血管の緊張と体調
 ① 疲れは、血管の緊張が緩みます。低血圧者の夕方の下肢のむくみ。血管の疲れたところにむくみが現れます。
 ② 風邪などの体調不良は、浮腫が起きやすくなります。顔、まぶたが一重の人が二重になる、二重の人が一重になるなどで観察し易いところです。

「睡眠」
 あらゆる哺乳類は眠ります。多くの人々には「睡眠」は、心地よい響きを持ったことばです。気持ちよく元気な目覚めを思い心和むのです。しかし、一部の闘病しておられる人々で睡眠が必ずしも心地よく感じられない方もおられます。睡眠中に心身を健康に保つ仕組みが活動しています。眠りを心地よく受け止められる状態をつくることがまず第1のことかもしれません。

1 寝床 
 寝床、あまりスマートな響きではないように思います。生活のなかにおける睡眠と密接な関わりを表現するような気がするので寝床という表現を用います。
 寝床は心身共に一番ゆったりできるところです。生き物は生命の安全を守ることが可能なところに巣を作り、寝床を作ってきました。寝床は心身をゆったりさせることができるところでなければならないのです。寝床の条件です。ホテルや旅館に泊まると良く休めないという人がいます。また、どこででも休めるという人もおられます。
 初めての慣れないところに行っても平気な人、緊張する人の違いでしょうか。赤ちゃん、幼児には寝付くときの儀式(人形とかタオルとか)があるといいます。心身をゆったりできる条件があり、人によってその条件の内容、レベルが異なるのだと思います。
 ホテル、旅館に泊まること平気という人も、本当に平気なのでしょうか。私は平気な方なのですが、今、この原稿を書きながら、ホテルに泊まっているときは何かの用があるから泊まっているわけですが、私は、目が覚めたときにはその日の仕事用モードになっているように思います。つまりハイテンションになっているのです。そのことが、良く休めなかったという思いを持たせないのかもしれません。
 家で寝床に入ったときに、目をつむっても寝室にある調度品等が意識でき、ゆったりした気持ちになれます。寝床環境の条件について後で整理します。

2 脳
 成人の脳は重量が1.4kgと体重の2〜3%である。心拍質量の約15%程度を受け取り、全身の酸素消費量の20%近くを消費する。脳は大量のエネルギーを必要とする。脳組織はエネルギーの基質の貯蔵量は極めて少ないので、エネルギーを主として血液中のブドウ糖からとる必要がある。したがって、他の臓器と比較し、脳は虚血に対し非常に弱く、ヒトでは脳血流が完全に遮断されると、10秒いないに意識が消失し、8〜12分間で非可逆的な脳の障害が起こる。

3 睡眠の働き
 睡眠の働きは、まず積極的に脳を休めることといわれます。ヒトのように脳が高度に発達した種では、単に身体の活動を停止するだけではなく、脳が活動し続けてオーバーヒートしないように脳を休ませるという。脳は身体全体のエネルギーの20%を消費するといわれるが、深い睡眠の時には40%に低下するという。睡眠をとらずにいると集中力、記憶力、思考力が低下する。
 睡眠は無駄なエネルギーを使わないためともいわれる。
 深い睡眠中には、成長ホルモンが分泌されて、成長期の子供では身体の成長に、成人では組織の損傷を回復することで疲労回復に役立っている。
 睡眠と免疫機能にも密接な関連があり、相互に支援する。
 睡眠は単に休息ではなく健康を維持するに大切な役割を担っている。

4 睡眠の種類:レム睡眠とノンレム睡眠
 睡眠は90分間のサイクルを繰り返す。ノンレム睡眠が最初に現れ、レム睡眠が続き一つのサイクルを作る。睡眠周期という。

4-1 REM睡眠
  浅い眠り、夢を見る。睡眠中枢の働きで全身の筋肉の緊張が緩む。力が入らない。金縛り。脳は活発に働き、交感神経機能は多少緊張している。脳からの運動指令を遮断し、筋の緊張を積極的に抑制し運動器を休める。
 成人では睡眠の20〜25%を占める。

4-2 Non-REM睡眠
  深い眠り。
 脳の休息の度合いにより4段階に分ける。これが眠りの深さを現す。
  段階1 座った姿勢が保て、電車に乗っていて駅を乗り越さない。
 段階2 首を保持できなくなり隣の乗客に首をもたせかける。しばしば駅を乗り越す。 段階3,4 熟睡、脳は所見から徐波睡眠といわれる。多少の物音では目を覚まさず瞳孔が散大しているため無理に起こされるとまぶしい。
 骨格筋の緊張は、覚醒時よりも低下するが、REM睡眠時のように完全には弛緩しない。
  意義は、脳を休ませる。高等な動物ほど深いNon-REM睡眠がよく発達している。

5 睡眠と脳波

5-1  脳波
  α波:8〜13Hz、平均10Hz   
 β波:14〜30Hz、平均20Hz
 θ波:4〜7Hz、平均6Hz   
 δ波:0.3〜3.5Hz、平均3Hz

5-2 睡眠段階と脳波
覚醒
 8〜13Hzのα波 13〜35Hzの低振幅で不規則なβ波
段階1 
 α波が判定区間の50%以下になってから2〜7Hz低振幅徐波が連続するまで。
段階2
 12〜14Hzの睡眠紡錘波とK複合という2相性または3相性の高振幅徐波。
段階3と4
 0.5〜2Hzの大振幅δ(デルタ)波。
 δ波が20〜50%が段階3
  50%以上が段階4。
REM睡眠
 段階1の脳波パターンで、レムを伴い筋電位が消失した状態。

6 睡眠時間(質と量) 
 睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分と判断して良い。
 8時間にこだわらない。歳をとると短くなる。

6-1 米国の大規模調査
 7時間睡眠の人が、8時間睡眠の人より寿命が長いという結果があるが、8時間睡眠が寿命を短くするというわけではなく、調査には病気の人も含まれていることが8時間睡眠者の寿命を短くしたと考える方が正しいとらえ方と考えられる。

6-2  日本人成人では、5時間以上8時間未満が、86.3%。平均6.6時間といわれる。
  睡眠が充足している人:6−7時間睡眠の人が40%。7−8時間が31.6%。
  睡眠が充足していない人:5−6時間が51.1%。6−7時間の27.9%。
  実際に眠っている時間をポリグラフで調査すると、成人以降50歳代は、6.5−7.5時間。 60歳代以降短くなり70歳代では、平均6時間弱。


7 良い睡眠のために:刺激物を避け、寝る前には自分なりのリラックス法

7-1 カフェイン
  カフェインの作用:覚醒作用、利尿作用。入眠を妨げ、中途覚醒を増加させる。
        作用時間:摂取後30−40分後に発現。4−5時間持続する。
  カフェイン含有食品:日本茶、コーヒー、紅茶、ココア、コーラ等のソフトドリンク、健康ドリンク剤、チョコレート等。
  カフェインへの注意:寝付きが良くない場合は、就床前4時間以降のカフェイン摂取を避ける。カフェインの利尿作用は、尿意で中途覚醒の原因となる。

7-2 タバコ
 タバコ:作用:ニコチンは交感神経系の働きを活発にし睡眠を障害する。
      作用時間:吸入直後から数時間持続する。
  リラックスするためタバコを吸う人が多いが、就床前1時間以降の喫煙は避ける。

7-3  寝る前には自分なりのリラックス法
  軽い読書、音楽、ぬるめの入浴、香り、筋弛緩トレーニングなどを行う。

8 上手な休み方
 眠くなってから床につく、就床時刻にこだわりすぎない。
 眠ろうとする意気込みが頭をさえさせ寝付きを悪くする。
  習慣的入眠時刻の2−4時間前の時間帯は、一日の中で最も寝付きにくい。
 不眠を自覚すると床にいる時間を長くして不眠をカバーしようと早めに床につくことが多いが逆効果となる。
  眠れないときには、いったん床を出て、自分なりのリラックス法を実践し、眠気を覚えてから再度入床する。
 同じ時刻に毎日起床
  早寝早起きでなく、早起きが早寝に通じる。早寝から始めるのでなく、早起きから初めて生活リズムをつくる。
  日曜に遅くまで床で過ごすと、月曜の朝がつらくなる。
  起床後、太陽の光を浴び、体内時計がリセットされるとそこから約15−16時間後に眠気が出現する。光によるリセットが行われないとその夜に寝付くことのできる時刻が約1時間遅れる。

9 睡眠と太陽光
  目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン。夜は明るすぎない照明を。
  起床後2時間以上、暗い室内にいると体内時計のリセットが行われない。
  通常の室内の明るさは、太陽光の10〜20分の1。曇りの日でも室内の5−10倍の明るさがある。
  体内時計のリズムをきちんとリセットするには、起床後なるべく早く太陽光を浴びる。
  太陽光に暴露される時間が少ないと、実質的な日昼時間が短くなり、身体が冬のモードになるため睡眠が浅くかつ延長する。
 過度に明るい夜間の室内照明は、体内時計のリズムを遅らせ、自然な入眠時刻が遅れる。

10 昼寝
 昼寝をするなら、15時前の20−30分間。
  昼食後から15時までの30分未満の規則正しい昼寝は、夜間の睡眠に悪い影響を与えない。日中の眠気を解消し、その後の時間をすっきりと過ごせる。
  30分以上の昼寝は、身体と脳を寝る体制にしてしまうのでマイナス。
  夕食後に居眠りをするとその後目がさえてしまう。

11 睡眠のトラブル 
 眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに。
 寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る。
 睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意。背景に睡眠の病気。
 十分に眠っても日中の眠気が強いときは専門医に。
 睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと。
 睡眠薬代わりの寝酒は、深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となる。
 連用すると容易に飲用量が増加し、アルコール過剰摂取の弊害を招く。
 睡眠薬は、医師の指示で正しく使えば安全。一定時刻に服用し就床。アルコールとの併用をしない。

12 体内時計機構
 1日の睡眠リズムは、各自の体内にある体内時計によって制御されている。
 体内時計は、25時間のリズムを持っている。地球の1日の24時間のリズムとはずれがあり、いつもこれを身体は修正している。修正の同調因子には、食事、運動、仕事などがあるが、もっとも強い同調因子は、太陽光である。
 生体の内在リズムが1時間長いため、延ばす方向には変化し易く、縮める方向には変化しにくい。時差ボケなどでリズムがずれた場合は、起きている時間を延ばしながら調整する。 
 最近の研究で人の体内時計も24時間という見方がある。

13 子供の睡眠
 生まれたばかりの時は、体内時計の働きが不十分なため、1日のリズムができず、3時間寝て授乳し、また、3時間寝るを繰り返す。その後次第に体内時計が働きだし、25時間のリズムを作るが、地球の自転による24時間との調整が必要になる。しかし、生後3,4ヶ月までは、この調整機能が不十分なため、調整できず、毎日1時間ずつ遅くずれてしまうことがある。3,4ヶ月過ぎると、朝の光、食事時間、社会環境などを手がかりに、自分の体内時計を地球時間にあわせることができるようになる。朝の光、食事時間など、体内時計リセットの手がかりをきちんと与えることの大切さがわかる。

13-1 夜泣き
 養育者の60%が悩んでいる。
  生後4ヶ月までは、体内時計、調整作用が十分でなく、夜泣きになることがある。体内時計が外界の時刻を知る手がかりがしっかり子供の脳に伝わるよう、環境を整える。
  夜、眠り、昼に活動するリズムができても、毎晩、同じ時刻に夜泣きをする場合がある。小児では成人よりも短時間のサイクルで睡眠が浅くなり、このときに体動を伴う。これらの動きに養育者が過剰に反応してしまい、抱き上げや授乳を行うと、夜の覚醒が習慣として固定してしまう。割り切って放っておくことも場合によっては必要。

13-2  遅寝
  乳幼児の睡眠量、昼間の活動量、昼夜の受光量のメリハリが低下する。睡眠時間が減ると感情の制御が不安定になる。望ましいことではない。

13-3  昼寝
  昼寝をしない:生後8ヶ月頃、午前午後各一回の昼寝。
 1歳2ヶ月以降は、午後1回の昼寝、となる場合が多い。
 3歳児の10から15%の子供は、昼寝をしない。
 昼寝は必ずしなければならないものではない。元気であれば問題はない。
 午後3時半までに昼寝を終える。それ以降まで寝ていると夜の睡眠に影響する。

14 高齢者の睡眠

14-1 健常高齢者で見られる睡眠と生体リズムの変化
 高齢者では睡眠が浅くなり中断しやすくなる。早寝早起きになる。こうした変化は、睡眠機構、生体リズム機構の加齢の結果と考えられている。

14-2  睡眠の質と量(アンケート調査)
 1日に床の上で過ごす時間。
 10歳代前半は、男女とも8時間以上。加齢と共に短縮し、40歳代で最短となり男性7.3時間、女性7.0時間。この後、延長して70歳以上になると8.5時間前後であった。

14-3 終夜睡眠ポリグラフ検査
 高齢者では、消灯してから入眠するまでの時間(入眠潜時)が若年者に比べ長くなる(入眠障害)。
 若年者、中年者に比べ入眠後の覚醒(中途覚醒)が多い。
 入眠してから朝覚醒するまでの間に実際に睡眠していた割合(睡眠効率)は、
 若年者:97%。高齢者:77%。
 浅いノンレム睡眠(段階1,2)が増加し、深いノンレム睡眠(段階3,4)が減少した。レム睡眠も減少した。
 高齢者では、身体を使う時間の減少、基礎代謝量も低下することが、身体が必要とする睡眠量が減少する。また、身体の成長は終了しており、組織の損傷修復の速度も低下するため、成長ホルモンを分泌するノンレム睡眠の必要性も低くなる。
 身体活動の低下が睡眠の量・質の必要性を低下させているとも考えられる。
 体内時計自体のリズム強度が減少していると推測されている。時差ぼけからの回復に時間がかかることなどから体内時計の同調機能が現弱していると考えられている。

14-4  高齢者で見られる睡眠障害
 高齢者では睡眠障害の頻度が高い。日本の一般成人を対象とした調査で不眠の訴えは、
 20から60歳:約19%。
 60歳以上:30%。
 入眠障害は年齢の差がなかったが、中途覚醒、早朝覚醒が60歳以上で増加する。
 神経症性不眠:なにかのきっかけで不眠が続くと一種の不眠恐怖症に陥り、かえって不眠が増強、慢性化してしまう。
           中途覚醒の出現率   徐波睡眠(3+4)の出現率
 10代          1.4%                 39.6%
  30代          3.4                  21.4
 50代          10.3                  17.4
 70代         22.0                  1.8

14-5 60歳以上で中途覚醒、早朝覚醒が多くなるが、上の表のように70歳代では深い睡眠の徐波睡眠がわずか1.8%に減少している。深い眠りがほとんどない状態である。
 このことは、睡眠の環境がお年寄りにとってはとても大事なこととなる。

15 良い睡眠への対策

 欧米の人達と比べると日本人の多くは入浴好きです。特に関東では42℃、43℃の比較的熱いお風呂が好まれます。お風呂は、最も身近な代表的健康法です。

1-1 汗を流したい
 汗を流したいという目的で入浴するときは、42℃ほどの比較的熱めでサッと入ります。あるいは熱めのシャワーにします。
 短時間と熱めというのが条件です。熱めというのは感覚の問題ですが、人により熱めの温度が異なります。その人の感覚で熱めでよいのです。温度としては、標準的に42℃、43℃です。短時間ですませるために熱めで暖かさを補います。
 朝の入浴はこの入り方が望ましいです。

1-2 疲れを回復するために
 ゆったり時間をかけて湯につかるのが条件です。20分間は湯につかりましょう。
 20分間湯につかるためには湯温が低くないとのぼせてしまいます。湯温を39℃にしましょう。39℃は、通常、ちょっとぬるいという感じです。季節によっても違います。個人差もあります。ちょっとぬるいという感じのお風呂にしてください。標準的には39℃です。
 この湯温ではのぼせません。20分間続けて入れます。10分間を2回にしてもよいです。できれば肩まで湯に浸ります。しかし、胸まで、腹部まででも結構です。腹部までの時には寒くないように湯をかけながら入ります。
  のぼせることが最も危険なことです。のぼせるというのは、身体の中心部分(脳、胸、お腹など)は温度が37℃です。この中心部分の温度がお湯で温められた血液で上がることをいいます。心臓の動きが速くなり、のぼせ感が起こります。このようなことを感じたときには直ちに湯からでて涼しくします。39℃のお湯ですと温められた血液が身体の中心部分に達したときに37℃以下になっているために中心部分の温度が37℃を超えないのです。
  お湯の中で背中や腰、手足を曲げたり伸ばしたりしましょう。疲れがよく取れます。

1-3   身体の治す力を高める入浴法

1-3-1 身体の治す力を高める入浴法の条件
 ① ぬるめのお湯、39℃。 
 ② 20分間湯に浸かる。
 ③ 心穏やかにゆったり入る。
です。
 ①、②は、疲れをとるときの入り方と同じです。③が特に大切です。心身が緊張した状態では治す力が高まる反応が起きません。

1-3-2  身体の治す力が大きくなるということ
 図1のように心臓の動きがゆっくりになり、自律神経の働きが副交感神経の働きを主体的に高まった状態です。
  自律神経は、血液循環、消化吸収、排泄などの働きを調節しています。この調節力が高まるということは、身体の働きがよく調節されることです。したがって身体は快適な状態になります。
  図2のように足腰の冷えが改善したり、図3のようにやや高い血圧が低下したりします。

1-3-3 この入浴法の効果
 ① 冷えている足腰を温めるには時間が必要です。温度の高い湯に入っても1,2分では暖まらないのです。身体を本当に温めるには時間をかけることなのです。人間の体はどの部分も37℃を快適な条件としているのです。理想的な状態が胎児の状態です。母親の胎内で全身一定の温度の中で成長しています。妊婦は足腰を冷やすなといわれます。足腰が冷えると冷えた足から冷たい血液が骨盤に帰ってくるために子宮を冷やして胎児の状態によくない影響を与えるからです。
 日常的に冷えやすい足腰の状態がよくなります。膝の痛み、腰痛、前立腺のトラブル、膀胱炎などの予防になります。
 ② 冷えた足腰を温めて就寝すると、寝つきがよくなり、よく眠れさわやかな寝覚めが期待できます。
 ③ 身体全体の調子がよくなります。

1-3-4 この入浴法の道具立て
 私は、三種の神器といっています。
 ① 湯温計
 赤ちゃんの入浴用のものが薬局等に売られています。今のお風呂の多くは、湯温を設定できますが、湯温を温度計で直接測る方が正確です。のぼせないために重要です。
 ② 時計
 お風呂で使える時計が市販されています。やはり時間を正確に知るために必要です。
 ③ ラジオあるいはCDプレイヤー
 やはりお風呂場で使えるラジオ、CDプレイヤーが市販されています。20〜30分間を心豊かにゆったりと過ごすためのものです。

1-3-5 安全な入浴法
 気を付けたいことは、
 ① のぼせないこと
 ② お風呂場で倒れないこと
です。
 ①ののぼせないことは、湯温です。
 ②の倒れないことは、湯船から出ようとするときが一番の問題です。
 私達は習慣的に立ち上がると同時に出ようとする動きをします。それが普通なのです。
 動きを一つ一つ分けることです。
  1 立ち上がる。
 2 湯船の外に出る。
 普通はこれを同時にしています。1立ち上がる。2湯船の外に出る。というように分けます。
 問題は立ち上がったときに起きやすいのです。立ち上がったときに同時に外に出ようとしているとふらっとしてバランスを失い倒れます。怪我をし大事故です。立ち上がったままでしたら、ふらっとしたらそのまましゃがめばよいのです。倒れません。御風呂場の中では動こうとするときには、立ち上がる動作を次の動作と分けましょう。そして立ち上がる動作の時には何かに手を触れておきましょう。

 今、本屋さんにウオーキングに関する本が沢山売られています。ウオーキングは最も手軽にできる優れた運動です。
 私が問題にしなければならないと考えるのは、何処を歩くかということです。道路の多くは端に向かって傾斜しています。右側通行をしているといつも右足は左足よりも少し低くなったところを歩くことになります。これは骨盤に微妙なバランスのひずみをつくります。
  皆さんの町の道路はどうでしょうか。歩道もなかなか水平でないのです。自然の中を歩けばでこぼこがあってもトータルするとプラス、マイナスゼロになります。しかし人工的な環境では一方的な偏りをもちます。
 健康によかれと思って行うウオーキングで身体の不調をつくったのではおかしな話です。平らで心緩やかに楽しく歩ける場所を探しましょう。それが良いウオーキングの第一歩です。
 図4,5は、オーストラリアの町です。図4は、傾斜を路面全体にせずに、傾斜のところを幅狭くまとめています。図5は、車いす用の進入路です。やはり小さくまとめ、広い面に傾斜を付けないようにしています。

3-1 身体のバランス機能
 身体のバランス機能は、運動機能の中で年齢とともに一番早く低下します。50歳代になると20歳代の1/2に低下します。したがって転倒防止こそが事故を防ぐ大切なところです。
3-1-1 椅子を使う。
  着替えの場、脱衣所等の着替えの場では椅子を使うことです。
 ズボンをはいたり脱いだりするときには、片足で立たなければなりません。しかも上げている足をズボンに取られ自由に動けないのです。このときにバランスを失うと転倒です。
 簡単な椅子を用意することで、腰をかけてズボンの着脱をすれば安全です。確実な安全を期することが大切なことです。間違いはいつでも起こります。間違いが起きても事故にならない準備が大切です。

3-1-2 階段
 階段は、片足で体重の上下運動をしなければならないところです。最もバランスを崩しやすい場面です。いつでも手の介助が出来ることが大切です。手すり、壁にいつでも手を触れることができるところを選んで歩くことです。

1 実習
 30分で行う疲労回復、全身調整鍼治療。
 1 M4 7呼吸回
 2 腹部刺鍼(01番鍼)、肩甲下筋刺鍼(寸6,1番)
  3 立位バランス局所刺鍼。大腰筋(2寸、3番)。中殿筋(2寸、3番)。
   足底筋(01番鍼)。 10分間値鍼。
 4 背部刺鍼(01番鍼)
 5 M4 10呼吸回

2  講義
 「自然鍼灸学」と治療の実際
 治療の組み立ての考え方。M5使用を中心に。

A  最も通常のパターン
   1 M4
   2 仰臥位で(背臥位)
        腹部の治療、  5,4の仰臥位でできる治療
         M6
   3 伏臥位で(腹臥位)
         背部の治療   5、4の腹臥位でできる治療
   4
   5 M4
B   M5を用いる場合
   1 M4
   2 仰臥位で
        腹部の治療、  5,4の仰臥位でできる治療
         M6
   3 伏臥位で
         背部の治療   5,4の腹臥位でできる治療
   4  長坐位でM5
   5 M4
C   M6をエース治療とする場合。
   1 M4
   3 伏臥位で
         背部の治療   5,4の伏臥位でできる治療
   2 仰臥位で
        腹部の治療、  5,4の仰臥位でできる治療
         M6
   4 
   5 M4
D  M5をエース治療とする場合
   1 M4
   3 伏臥位で
         背部の治療   5,4の伏臥位でできる治療
4 長坐位でM5 15分
   2 仰臥位で
        腹部の治療、  5,4の仰臥位でできる治療
         M6 
   5 M4
E  気管支喘息、偏頭痛など
   1 
   2 仰臥位で                  手早く
        腹部の治療、  5,4の仰臥位でできる治療
   3 伏臥位で                  手早く
         背部の治療   5,4の腹臥位でできる治療
   4 M5     
   5 M4
F 身体の治す力をより強力にする
   1 M4
   2 仰臥位で                 
        腹部の治療、
   3 伏臥位で                 
         背部の治療  置鍼もしくはパルス
   4 変動しにくい自律神経機能を改善する。
   4−1 長坐位でM5 高めにくい機能を高める。5,4のできる治療      
   4−2 M6        解きにくい過緊張を解く。5、4のできる治療
   5 M4

3   「物理的刺激による副交感神経反応の仕組み」

不快でない刺激 → 皮膚・皮下組織に
                ↓
    副交感神経機能亢進反応が起きる: すぐに元に戻る反応
                 ↓
刺激を呼気時に →↓
                 ↓
  身体内の副交感神経機能と同期し → 身体内の副交感神経機能が高まる                        ↑                                      ↓        
姿勢を坐位で   →↑                                        ↓       
                 ↑                                        ↓
  上記の高まった副交感神経機能に                           ↓
  交感神経機能が同調し          →  交感神経機能も高まる ↓        
                                              ↓           ↓
                                            両神経機能が高まる

  自律神経の調節機能の高まり、治癒力の高まり 持続反応

4 閾値下刺激により誘起される交感神経を主体とする反応

目的:自律神経反応系に閾値下刺激を与え自律神経機能の変動し易さをつくる。
方法:低周波鍼通電刺激器を用いて低周波通電を行う。
      合谷−孔最を刺激点として(左右に)1Hzで15分を標準に通電する。
      電極には3号鍼(長さ3〜5cm)の鍼を用いる。

  低周波鍼通電治療器により  → 合谷−孔最(左右):筋に収縮が起き針が動く強さ、
  1Hz15分間通電                 ↓     この筋収縮が自律神経機能の
                  ↓   閾値下刺激となる。
                                    ↓
                      身体の自律神経機能が変動し易くなる。
                       ↓                          ↓
   治療の    仰臥位で受けると      長坐位で受けると 
   受け方          ↓                          ↓
             解けにくい過緊張が          高めにくい機能が
             解け易くなる。              高め易くなる。
                     ↓                          ↓
   臨床      痛みの鎮痛、                      咳、気管支喘息、
   応用      緊張の緩和、いらいらなど         偏頭痛、うつ症状など
                                持続反応

1 実習

  自然鍼灸学 30分で行う「肩こり治療」

 ① M4 7                                 2分
 ② 腹部刺鍼                                 3から5分    仰臥位
 ③ 肩こり局所刺鍼、雀啄刺激。背部刺鍼。       5分          伏臥位
 ④ M5 合谷 孔最に置鍼もしくはパルス。   15分         長坐位
     肩こり症状の強い部に10分間置鍼。
 ⑤ M4 10回                               3分

2 講義

 2-1 交流磁気治療の特徴

    パワーポイント使用。

 2-2 治療の手順の考え方。治療時間を短縮する考え方。

    テキスト:3 鍼灸治療法の体系化 p44

「自然鍼灸学」と治療の実際

 A  最も通常のパターン

  1 M

  2 仰臥位で(背臥位)

      腹部の治療、  5,4の仰臥位でできる治療
      M

  3 伏臥位で(腹臥位)

      背部の治療   5、4の腹臥位でできる治療

  4

  5 M

 B   M5を用いる場合

  1 M

  2 仰臥位で

      腹部の治療、  5,4の仰臥位でできる治療

      M

  3 伏臥位で

      背部の治療   5,4の腹臥位でできる治療

  4  長坐位でM5

  
5 M

 C   M6をエース治療とする場合。

  1 M

  3 伏臥位で

     背部の治療   5,4の伏臥位でできる治療

  2 仰臥位で

     腹部の治療、  5,4の仰臥位でできる治療
     M

  4 

  5 M

 D  M5をエース治療とする場合

  1 M

  3 伏臥位で

    背部の治療   5,4の伏臥位でできる治療

  4 長坐位でM5 15

  2 仰臥位で

     腹部の治療、  5,4の仰臥位でできる治療
     M6 

  5 M

 E  気管支喘息、偏頭痛など

  1 

  2 仰臥位で                  手早く

     腹部の治療、  5,4の仰臥位でできる治療

  3 伏臥位で                  手早く

     背部の治療   5,4の腹臥位でできる治療

  4 M

  5 M4

 F 身体の治す力をより強力にする

  1 M


  2 仰臥位で

      腹部の治療、

  3 伏臥位で

      背部の治療置鍼もしくはパルス

  4 変動しにくい自律神経機能を改善する。

   4−1 長坐位でM5 高めにくい機能を高める。5,4のできる治療

   4−2 M6    解きにくい過緊張を解く。5、4のできる治療

  5 M

1 実習:自然鍼灸学式鍼治療 30分で行う腰痛治療

2 講義

2-1 鍼の作用:スライドを使用

2-2  自然鍼灸学、治療の実際

六つのパターンの資料を持参する。

1 実習

1-1 大腰筋の刺鍼

1-2 中殿筋の刺鍼

1-3 湧泉への刺鍼

1-4 足底筋への刺鍼

2 鍼灸治療法の体系化

2-1 臨床における鍼の治効、六つの治効:テキストp4449

2-2 基本的治療の体系:テキストp5053

1 実 習

1-1 背部所見に対する刺鍼法

1-2 切皮、刺し手、押し手の基礎と臨床

  講 義 

      刺鍼による生体反応、体位による違い。

      刺鍼時の自律神経メカニズム。 

      を講義します。                        

1 講義

1-1 質問を受ける。 

1-2 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼法の吟味 テキスト27ページから

1-3 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼法の臨床効果

2 実習

2-1 腹部の診察と所見

2-2 腹部所見への刺鍼

2-3 湧泉への刺鍼

の予定でした。
しかし、第5回は、1月がお休みで2ヶ月近く先になるので、
臨床の場で仕事をしている人達も多いし、少し先の予定を繰り上げ、
「自然鍼灸学」の大きな柱の一つである
「生体の反応に方向性を与える」メカニズム5と6を行います。

1 講義

M5M6について

テキストの4449ページです。期待してください。

2 実習

M5M6の実習

1 実 習

1-1 前回の背部所見に対する刺鍼法
1-2 切皮、刺し手、押し手の基礎と臨床

2講 義

 前回のコピーとテキストを持参してください。
シラバスよりも遅れてきました。
 刺鍼による生体反応、体位による違い。
 刺鍼時の自律神経メカニズム。

を講義します。

  講 義

 10回の講義内容を示したシラバスの第2回目を見て、「臨床鍼灸学を拓く」の同部を学ぶこと。西條の学位論文は当日配布します。

 1-1  自然鍼灸学とは

   身体に備わった自然の仕組みが生体反応を決める。
   姿勢と生体反応
   臥位と立位の生体機能の違い
   臥位時刺鍼反応、坐位時刺鍼反応
   呼吸のリズム:吸気時、呼気時の生体機能の違い
   呼気時刺鍼反応、吸気時刺鍼反応

1-2 鍼灸治療とは何か。

   生体についての理解:中国古代医学としての理解、・・・、近代医学による理解。  
   鍼灸治療は生体についての理解とセットになっている。 
   本塾で学ぶのは、近代医学の体系による自律神経機能による観察と自律神経機能を整える方法
   とにより成立している。

2 実 習

2-1 生体の所見を見る。背部の基本的所見
 
   所見に対する刺鍼、治療。

2-2 生体の所見を見る。腹部の基本的所見 

   所見に対する刺鍼、治療

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