コンピューターのアップル社の創立者、アップル社、発展の原動力であった「スティーブ・ジョブズ」氏が105日に死去されました。
50代半ばです。その死を悼む声が世界中にあふれています。

 「スティーブ・ジョブズ」氏に関する書物が書店に何種類も縦積みされて販売されています。経歴を読むと25歳で億万長者になっています。
30歳で自身が創立した会社を追放されます。しかし、アップル社は業績が伸び悩み破産しそうな処に復帰し、見事に会社を再建します。

アメリカン・ドリームそのものです。
しかし、どうして「スティーブ・ジョブズ」氏が、社会を変えるような偉業ができたのか。
コンピュータについて、社会が求めたいと考えるであろうことを懸命に、賢明に大きな夢として掲げ、それを追い求め続けられたところにあるようです。
人々が求めるもの、物事の本質を捉えてしっかり見てのものすごいパワーによる努力が見られます。
 

バカになることでの社会貢献という変なタイトルで書こうとしています。

皆、一生懸命に、どうしたら自分の力を発揮して、少しでも発展的に生きられるかと考えています。
しかし、一方で「船頭多くして船進まず」、船頭一人に任せておけ、他の人は黙っている方がよいといいます。

幕末の長州藩主は「よきに計らえ」といって、自らは「判断を示さなかった」ことが、多くの志士を育て、明治維新に貢献したともいわれます。

社会生活をする生き物がつくる社会は、会社は、学校は、皆、集団としての機能を持ちます。
集団の構成員には、役割があります。
集団の各人が役割を守ることで集団としての秩序が保てます。
それぞれの状況の中で役割を知ること、役割を演ずることが、時に「バカになる」ことを求められることがあるのかと思います。

 「集団の秩序」を維持するために「バカを演ずる」ことでの貢献もありそうです。
その時は力を抜いていいのですね。
必要とされるときのために充電するチャンスでもあるかもしれません。

いつでも張り切り続けることはない。
必要なときに張り切る力を準備している。
錆ついてはいけない。
「バカを演ずる」ことと「錆ついて機能低下する」ことは全く異なることです。
と考えると気持ちが楽になり、生き易くなるのではと思います。
「泣き言」が少なくなるかもしれません。

秋です。

夜は虫の声が楽しめます。
私の住むつくばでは、鈴虫というわけにはいきませんが、主としてコオロギでしょうか。
しかし、とても元気よく鳴いています。

地面に元気のよい草があり、2,3メートルの高さの落葉樹があるところが、一番元気よく鳴くようです。

コオロギの声も澄んだ声でなかなかのものです。

宮田重樹著
すばる舎

    「死ぬまで

       寝たきりにならない

                                     体をつくる」 

         平均寿命83歳−健康寿命76歳=7年 

        この 7年 を介護なしで過ごすには 

          生活活動能力

             掃除や洗濯、買い物や調理、

         食事や入浴、歩行や排泄。 

           国民の4人に一人は、高齢者

           高齢者の6人に一人は、生活に助けが必要

            要介護認定 12%

              要支援認定も加えると 16% 

    「歳だから」とあきらめないで、できるところから 

        「寝たきり」になるかどうかは、3つのポイント

       1 肉体の錆びつき

       2 精神の錆びつき

       3 ガン、心臓病、脳卒中など、

           生活習慣病の予防 

         「寝たきり」状態にしてしまう原因 上位3つ

       第1位 脳卒中       36.7%

       第2位 老衰         13.6

       第3位 骨折・転倒   11.7% 

       しかし、上記の原因は、直接の原因ではなく、

    直接の原因は、これらの病気や怪我が

     きっかけとなって引き起こされ廃用症候群である。

    廃用症候群は、

          私たちの体の中で動かさなかった部分が、

          結果として動かなくなってしまう症状 

        体の中の「動かしていない部分」から錆ついていく 

     体が弱るのは、年をとったからではなく、 

                       自分の体を使っていない期間が長いから弱る 

        筋肉を使わないと   その部分の筋力が衰える。

        関節を動かさないと  錆ついて、関節の動きが悪くなる。

        動くのをやめると   心肺機能が衰える。 

        頭を使わないと    ボケ始める。 

介護状態に陥る確率は、自分でチェック

        1 「片足立ち」で、運動器の総合力を

           危険度の目安:

               各年代の平均

      64歳以下    50秒以上

      6569歳    40秒台

           7074歳    30秒台

      7579歳    20秒台

      8084歳    10秒台

      85歳以上     5秒台

        どの年代でも、15秒以下で運動器に問題あり、

    「運動器不安定症」と判断される。

        5秒以下の場合、、転倒の危険性が大きいといえる。 

    2 介護生活に近づいているかどうかの「ロコモ・チェック」

         〇 2kgの買い物袋を、素手で持ち帰るのが困難

     〇  家の中で、少し思いものを持ったり、動かしたりする家事ができない

     〇  家の中で頻繁に躓いたり滑ったりする

     〇  15分間続けて歩けない

     〇  青信号の間に横断歩道を渡れない

     〇  階段を上がるのに手すりが必要

     〇 片足立ちで靴下を履けない  

          一つでも当てはまると

      「ロコモティブ・シンドローム」(運動器症候群)と判定 

        3 精神面の若さがわかる「認知症リスクチェック」

         〇 1日や1週間の計画が自発的に立てられない

     〇  歩行、手の動きなどの動作が遅く、もたもたしている、反応が遅い

     〇  同じことを繰り返し話したり、尋ねたりする(買い物では、不要なものや       同じものをいくつも買ってくる)

     〇  喜怒哀楽が乏しい。あるいは無表情、無感動の傾向がある

     〇  ぼんやりしていることが多い

     〇  生きがいを感じない

     〇  根気が続かず、何でも面倒くさい

     〇  発想が乏しく、考えや行動が画一的(ワンパターン)である

     〇  仕事をてきぱきと片付けられない

     〇  相手の意見を聞こうとしない

          当てはまる項目が、

            4項目以上で赤信号

            3項目で黄信号

            2項目以下なら問題なし 

        4 生活習慣の適否は「メタボ・チェック」で

          「メタボ」(メタボリック・シンドローム)とは、

          内臓脂肪の蓄積があり、さらに高血糖、脂質異常症、高血圧の3つのうち2つ          以上の疾患を持っている状態をいう。

            「メタボ」ではない人と比べると

            寝たきり状態や介護生活につながる心臓病や脳卒中を発症する危険性が30     倍以上になるといわれる。 

           内臓脂肪のチェックは。腹囲を測る。

             男性:85cm

       女性:90cm

            以上で内臓脂肪の蓄積が示唆される。 

「縮み思考」をやめて精神の若さを保つ 

          ラクをするための言い訳、「もう歳だから」を封印する 

          消極的な姿勢は、認知症(ボケ)にまでつながる

          積極的な姿勢は、寝たきりや認知症の予防にも効果大 

   「精神の若さ」を維持する3つの習慣

        1 「新しいこと」への取り組みをノルマにする

        2 口グセを変えれば、性格も変わる

     3 脳への重樹が断トツに多い「人対人のコミュニケーション」    

               あなたの人生に新しい登場人物を出演させる 

   「安全第一」の介護ライフこそが危険

        1 何でもやってもらうのは、寝たきりへの最短コース

     2 リスク回避の「運動不足」が、高齢者を弱らせる

        3 自分の人生の舵取りを他人に任せてはだめ 

   高齢者によくある「4つの不安」

     精神的な前向きさを手に入れるには:不安の正体を見抜く

        1 転倒不安

          痛み予測

        3 老化不安

     4 うつ状態  

   不安には自分で気付くしかない

        度を越えた不安は、百害あって一利なし 

   「深呼吸」がストレスを消滅させ、心肺機能を強化する

        いつでもできて効果は抜群

        心肺機能が低下すると「感動する」能力も低下する 

高齢者の大敵「転倒」を制す

    ちょっとした生活の工夫で、ほとんどの転倒は未然に防げる 

        転倒の主な危険因子

           〇 筋力の低下とバランス障害

      〇  靴と靴下の不具合

      〇  家庭内の様々な危険因子

         滑りやすいマットやカーペット、雑然としたコード類、

         浴室や洗面所のぬれたタイル、暗すぎる照明、通路の段差、など

      〇  転倒を引き起こしやすい病気 

     身体上の原因は「筋力低下」と「バランス障害」

       3つの簡単チェックで、自分の身体の状態を確認する

          1 手伸ばしチェック(ファンクショナル・リーチ)

            両足を肩幅に広げ、拳を握って片腕を90度前方に突き出す。そのまま足を     動かさずに腕を最大限伸ばした距離を測る。

        危険度の目安:

          各年齢での目標数値

            年齢     男性         女性

            30歳     47.5cm   41.5

            40歳     41.5      37

            50         38     32.5

            60         33      28

            70歳     28.5       23.5

            75歳     26          21.5

            80歳     23.5    19

          どの年代でも、15cm未満は転倒の危険性が大きいので要注意 

          2 行き帰りチェック(タイムドアップ&ゴーテスト)

            椅子から立ち上がって3m歩き、そこで180度方向転換をして元の席に戻るまでの時間を測定。

        危険度の目安:

          どの年代でも、11秒以上かかる場合は問題ありとされる。 

  運動訓練方法と食事の部分が抜けています。 

 

冷やっとした朝の空気に(夜明けの散歩が復活しています)キンモクセイの香りが漂い、秋という思いをいっぱいにしてくれます。
充実の秋を迎える準備が出来たろうかなどと思いつつ、明け方の空を眺め背筋を伸ばして歩きます。

 「死ぬまで、寝たきりにならない、体を作る」、整形外科医師、宮田重樹先生の本を見つけました。
とても便利な本です。
来週、ダイジェストします。

73歳にもなり、多くのことを経験し、健康管理することを専門にしています。であるのに自分のことができないことがあるという話です。

6月、オープンキャンパスが始まってから、土、日に出勤することが多くなりました。週に関西へ2往復します。1往復に10時間かかります。2往復すると20時間です。
気がついたら散歩しなくなりました。
朝起きて仕事をすることが難しくなりました。
読書をしていて年号などを読み返すことが多くなりました。
文字は読んでいるけれども頭に入っていないということです。
こんな状態が続き、
1時間もしゃべると咳き込むようになりました。
医師に相談をして咳に、半夏厚朴湯をいただき服用しました。
薬はそれなりに効くようです。


朝食の後、ちょっと横になりたくなるのです。やっぱり歳のせいか、歳はとっているんだと思い、仕事を見直さなければならないかななどとも思いました。

背中が重いのです。まさに深層背筋の疲労症状です。考えてみると随分深層背筋のストレッチをしていないなと気づきました。

時間に追われると体操とか、散歩とかの健康維持に大切な役割をしていることを、十分に知っているのに、ついついサボってしまうのですね。
自分でできること、自分でしなければならないこと、でもしんどいから、自分でやるにはかなりの気力が必要なのです。
薬を飲んでとつい楽なことを思ってしまいます。


 一年発起し、自ら心、身体の錆を取り除く決意をし、あさの体操、ストレッチ、散歩を再開しました。
効果はてきめんです。
何でも解っているのに生活に追われて、つい大事なことを疎かにしてしまうのです。
大変なときこそ生活の基本的なことを疎かにしてはいけないのですが、それをするには支える気力が必要です。
しかし、疲れているときは身体も疲れていますが、心が疲れ気力が衰えるのですね。
気力を奮い立たせる何かの仕組みをつくることですね。


疲れていても気力を奮い立たせる何かの仕組みをつくって意識的に行う。

「泣き言」の良薬「ポンペ」もそんな仕組みです。

吉良枝郎(きらしろう)著、「日本の西洋医学の生い立ち」、築地書館。2000315日初版。

 

書名の通り、日本の現代医学が明治の時にドイツ医学を導入してスタートするまでの南蛮医学、紅毛医学、オランダ医学、ドイツ医学という道のりを簡潔に述べられている貴重な書である。


江戸時代の鎖国政策で、長崎の出島を窓口にオランダ商館医によりオランダの西洋医学が長年伝えられていた。

「ポンペ・ファン・メールデルフォールト」は、1857年に来日し、日本の医師に5年間の本格的なカリキュラムで西洋医学の教育を初めて行った。
ポンペは、オランダ語の通訳はいても、専門用語が会話が通じない中で大変な努力をしてただ一人で教育に当たっている。 

宝塚医療大学のような医療系の新設大学は、種々の問題を抱え、日々困難の連続である。
失意に陥ることも再々である。
西洋医学の生い立ちを読み、新しい時代を開拓することの大変さ、先人たちの努力、ポンペの超人的な医学に取り組む崇高な精神などに触れ、ややもすると落胆しがちな気持ちに、大きな力を、励ましをいただきました。

私たちが当面している問題などで泣き言を言ってはいけないという強い思いをしました。
そうです。
恥ずかしながら頭の中で、泣き言をいっぱい言っているわけです。

ピンチはチャンスといわれます。まさにそれを体験しました。

宝塚医療大学附属治療院は,61日に開院しました。種々の問題を整備する中でのバスタオル、患者治療着の洗濯についてご紹介します。

患者治療着の洗濯代が、450円という見積もりだったようです。
経理は自分たちで洗うようにという反応をしました。
担当がコインランドリーに持参し洗濯をしました。しかし、いかにも大変です。
何とかならないのかと考えました。
治療代が
2500円ですから、450円という洗濯代はいかにも高いです。

治療着の洗濯とバスタオルの洗濯とを切り離して、解決しようと試みました。バスタオルは1枚、50円なのです。
バスタオルを洗濯屋さんに出し、治療着については、男性は使わない、女性には「あなた個人使用の治療着をお貸しします」として、治療着をお貸しし自宅で洗濯して持参していただくという対応をすることにしました。
この検討会議をしている中で、治療着の洗濯が
200円でできるという見積もりが出てきているということが分かりました。そこで私は、担当者に「治療着の洗濯、のりなし、アイロンなし、ビニールにパックする」で、100円で交渉してくれるように指示しました。できたのです。100円が実現しました。治療着:100円。バスタオル:50円で、洗濯が決着しました。

450円だめという経理の対応がなければそのままであったと思います。高すぎるという対応で、新たな取り組みが開始され時間はかかりましたが、とても望ましい形で解決しました

828日(日)にかみさんは、3月からロンドンに住むようになった娘家族と同行してイギリスのガーデンを見に出かけました。
私はいつものように地方に講演の約束があり、同居している長男家族に見送りを頼んでという始末です。
かみさんは初めてパスポートを持ったのです。
私が同行しなければならないところですが、それもかなわずなので、せめて成田に見送りはしなければ、それもかなわず。というわけです。


4月からは、週の半分以上を大阪のホテルで過ごし、特段不足なく過ごしていますが、どうも、いる人がいるはずの場所にいるということが問題のようです。別段相談しなければならないことがあるわけではないが、家にいないということが空虚感を感じさせます。

自分が何処にいるかはあまり問題ではないようです。
居る人が居るべき処に居る。
それが大事なことのようです。
小学生の頃を思い出しました。
学校から帰っての第一声が、「カーチャンは・・・」でした。
そんなことがわたしたちの気持ちを支え、安定させる大切なことです。
そこに存在していることが、他の存在を可能にし円滑にしている。

そこに存在していることが、誰かの存在にとって大切な意味を持つことを、私たちは大切にしなければならないことを忘れてはいけないのですね。

ロンドン、ちょっと携帯電話でもないし、やはり地球の裏側は遠いのですね。

社会の生活の中でいやなことがあっても、そこにいることを期待してくれている人も居るわけです。

実りの秋のスタートです。
真夏の節電の山を何とか越え、ほっと一息をしました。
明るい日本がスタートしてほしいと誰しもが期待しています。
もう見たくない菅さんの顔という思いで、民主党代表選挙をを見ていました。
今日の民主党の政権交代を可能にした基礎をつくったのは小沢さんの功績は大きいところです。
脱小沢、小沢外しから民主党の混迷が始まりました。
誰が次の党首なのだろうと固唾を飲み5人の立候補者の演説を聴きました。
この演説を聴いて態度を決めるという議員も多くおられたようです。


野田佳彦候補の演説は聞き応えがありました。
党が一丸となって、排除の論理は用いない。
私はドジョウです。金魚にはなれません。
しかし、泥臭くても地道に、国民のために一身を投げ打ち努力します。
という主張は、心に伝わりました。
野田候補の基礎票は、50票前後といわれていました。

102票でした。
多くの議員が演説を聴き賛同して投票しました。
私は、野田候補が望ましいと考えていたわけではありません。
しかし演説を聴いて望ましいと思いました。
いろいろな思惑でなく、演説を聴いて選ばれた民主党代表だったと思います。


多くの国民の声を聞き、地道に、確実に政治をしてくれるのではないでしょうか。
ドジョウ泥に潜っても辛抱します、よいではないですか。
国民はそれを期待しています。
明るい光の兆しが見えたように思います。
政治家になるなら、しっかり演説をし、聴衆を説得する力を持たなければなりません。
そして実践です。

8月は、我が国にとって特別な月である。
特に、今年の8月は福島原発事故を体験した年として、原発について考えなければならない。
8月最後の土曜の一言である。

1938年に「リーゼ・マイトナー」という女性の原子物理学者が理論的に「核分裂」を証明しました。
ユダヤ人女性でした。
そして1945年に原子爆弾がつくられ広島、長崎に投下され第二次世界大戦が終結しました。
その後、地球上で戦争は繰り返されていますが原子爆弾は用いられていません。
戦争といえども原子爆弾は用いてはならないという人々の思いが何とか守られています。

原子爆弾は、核分裂が爆発的に起きる現象です。

核分裂の起き方を自由に制御する技術を開発し、核分裂の平和利用が可能になりました。

1947年にはアメリカ海軍が潜水艦用動力として原子力の検討を開始します。
1955年に潜水艦ノーチラス号のエンジンとして完成します。

アメリカでは1957年、1961年と発電用原子炉が完成し、本格的な商業発電を開始します。

日本の原発の第一号は、1966年7月25日に東海発電所が(現在閉鎖)運転を開始しました。
現在、全国に原子炉54基が稼働中です。 

原子力発電は、原子の核分裂を制御して用いています。
クリーンなエネルギーとして1960年代以降、世界中で用いられています。
原発は安心、安全なエネルギーとされてきましたが、しかし、1979年3月28日、アメリカ、スリーマイル島原発が、冷却材を喪失し、炉心溶融(メルトダウン)を起こし、安全神話は崩れました。
1986年4月26日、チェルノブイリ(当時はソ連のウクライナ共和国)原発が暴走を始め大爆発を起こしました。
そして2011年3月11日、福島第1原発事故です。 

核分裂を制御する技術はあるけれども、人間は間違いを犯す生き物である。
というところからは、安全神話などあり得ないのです。
核分裂の力は余りに大きく、自然災害と比較はできない深刻な被害です。
原爆を用いてはならないと同様に、生き物生存のために踏み込んではならないエネルギー領域だったのです。
安全神話などをつくった研究者、学者の責任は重大です。

「汚れた腸が病気をつくる」バーナード・ジェンセン著、月村澄江訳の本があります。

大腸における宿便が問題だという内容です。
そしてそれをどのように解決するかということを書いてあります。
この中に「トイレについて」というところを紹介します。

「胃腸専門医は、トイレでの排便中に横行結腸とその周辺器官に圧迫されて生じた痔など肛門や直腸の障害を治療することが多い。
私は便座式トイレこそ、文明社会における発明品の中で、もっともよくないものだと思います。
インデアンは直腸のトラブルとは無縁だし、痔に悩むものなどいなかった。
それはなぜか? しゃがんで排便したからである。
フランス、イタリア、日本、南米へ行くと、床に穴が開いているだけのトイレに出くわすことがよくあり、しゃがまないと用が足せない。
これが人間本来の正常な排泄の姿勢で、体内の器官すべてが正しい位置に保たれる形です。
排泄の時この姿勢をとるよう習慣づければ、直腸から静脈が突出することもない筈です」とあります。
つまり便座では腰を曲げてお腹を屈曲させてしまう。
和式便器でしゃがむと股関節を屈曲して腰部は真っ直ぐな姿勢が保たれるというわけです。
なるほどと思いました。

洋式トイレの便座は、腹圧を高めようとすると腰を曲げて上体を前に倒すといいます。
確かにその通りです。
いきんで腹圧を高めようとすると前屈みになります。
この腰を曲げる姿勢は大腸を屈曲させて便の通過を悪くするといわれるのです。
いわれてみればその通りです。
早速それを意識して上体を前に倒さないようにして排便することにしました。

私は、毎朝、食後に2回排便していました。
食後に1度排便し、2,30分後にもう一度、排便していたのです。
上体を前に倒さない排便姿勢にしてから2度目の排便が無くなりました。
上体を屈曲して押さえていた便が2,30分後に2度目の排便となっていたものと思います。

明日は73歳になります。
社会で働かせていただいております。
私が関われることでの仕事上の成果について常に考えます。
誰がやっても大差はないとは思っていないと言うことです。
鍼治療にしても、物理的に同じ治療をしたとしても、偶然できたとしても、患者をどれだけその気にさせるかが医療効果には差を生じます。
患者の信頼感が高ければよい結果が出やすいのです。
学生の勉学などは患者よりももっと差が出やすいと思います。
学生が勉学活動をするわけですから、どれだけ高いモチベーションを引き出すかが決め手になります。
高校、大学、大学院と進む中で、学生自身の学ぼうとする力が果たす役割が大きくなります。
オープンキャンパスも大詰めです。
大学環境、施設設備、学生集団、教員、大学を選ぶために多くの要因があります。
しかし、最も大きな要因は、やはり教員ではないでしょうか。
それは人間が環境、物などに比べて最も大きな進歩変化する力、多様性を持っていると言うことだと思います、人との出会い、教員との出会いこそが大切な要因かと思います。
そうでなかったら、人が関わる教育機関ではないですよね。
長年教師をしてそのように思います。
したがって、オープンキャンパスは、教員と学生との出会いの場であるべきです。
教師は出会いを感じたとき、その学生が入学してくるのが心待ちなのです。 

宝塚医療大学への通勤、通学拠点駅は、JRが、川西池田駅、阪急が川西能勢口駅です。
駅から3キロ弱あります。
駅から大学までは阪急バスが走っています。
大住宅街でこのバスしかないので地元の人たちにもよく利用されています。

私は1/3ほどはバスを利用します。
2/3ほどは歩いています。
条件の良いときにはできるだけ歩くようにしています。

先日バスに乗ったときにとても運転の上手な運転手さんでした。
がくんがくんと走ることに慣れっこになってそんなものかと思っていましたが、がくんとさせずに滑らかにスタートし、滑らかに止めるのです。
とても気持ちよく乗せてもらえます。
バスもこんなにも気持ちよく走らせられるんだと思い、思わず運転手さんにお上手ですねと感謝のことばを述べました。
やはり心がけと練習だと思います。
それぞれの持ち場を大切にして誠意を持った仕事ぶりがわたしたちの周りを住みやすく心地よいものにできるかと思いました。

各人の役割を大切に思い仕事をすることと、心の中でつぶやきました。 

7月の後半はすばらしいプレゼントをいただきました。

18日(海の日の休日)の早朝に(寝不足しても大丈夫という設定で)世界女子サッカーの決勝戦が日本の「なでしこジャパン」チームとアメリカチームとの間で行われました。
誰しもアメリカに勝てるとは本気では思わなかったのではないでしょうか。
それがこれ以上の台本は書けないような筋書きで、すごい粘りとすごいプレーの連続で優勝してしまいました。
最後の澤選手の同点ゴールは、何度見てもマジックのようでした。
ゴールキーパーの執念のすごさが、サッと上がった右脚の揺るぎもしない指先まで輝いていました。

感動、そして日本のチームという日本人として共有するものが、大きな希望をくれました。
私たちの身体のどこかに連なる喜びなのです。
その喜びが大きな希望になります。

24日(日曜日)の仙台でのプロ野球オールスター戦もとてもよい企画でした。
努力することのすばらしさとして、私自身も努力しようという心の高揚をもらいました。
私たちの代表が、こんなに一生懸命に素晴らしいプレイをしているということに、大きな励ましを多くの人たちがいただいたと思います。

辛い現実の中にあっても、「希望を持つ」ことは耐える力を、がんばりを生み出してくれます。
そして自らの希望を生み出そうとする思いを育ててくれます。

希望は単なる願いではありません。
自らの未来を切り開く道筋です。
希望を見いだせる限り私たちは力を失わないのです。
次々と苦難を克服する知恵を生み出そうとします。


7月というファンタジックな月の最後の土曜日にこのような思いを書けることの幸せを感謝します。

7月9日のNHK総合テレビ、サイエンスZEROの番組で「アルツハイマー病」の研究最前線が放送されました。
とても勉強になる内容でした。
以前は、このような番組を見てその内容を人にお話ができたような気がしていました。
しかし、近年はそれが難しくなったように感じています。
全く私自身の脳の働きの問題です。
皆それぞれにそれぞれのやり方があるのだと思いますが、現在の私の勉強法です。
番組内容を下記のようにまとめます。
特にキーワードはそうしないと頭に入りません。
この番組を見て「脳ドック」を受けてみようという気になりました。
7年ほど前に一度受けていますので、経過を観察できたらおもしろいかなと思ったわけです。

次に本屋さんに行き「アルツハイマー病」についてまとめている新しい本を探しました。
「認知症の正体」(2011年6月3日発行)というPHPサイエンス・ワールド新書を見つけました。

著者は科学ジャーナリストの飯島裕一、佐古泰司という先生方が書いておられます。
なかなか有益な便利な本です。

アルツハイマー病研究の最前線

 ーアミロイドβの謎を追うー

 見えてきたアルツハイマー病の正体

 認知症の56%がアルツハイマー病 

 APP(アミロイド前駆体タンパク質)、正常では酵素により二つに分解される。

      老化などにより、三つに分解されることが起きると三つの真ん中が、アミロイドβになる。

    アミロイドβが二つ以上凝集したものをアミロイドβオリゴマーという。

                                                   ↓                             
神経細胞内微小管のタウをはがす。

                                                    

                                              タウの凝集

                                                    

                                              神経細胞死

                                                    

                                    アルツハイマー病の発症

                       発症の10数年〜20年前からアミロイドβが蓄積を始めている。

  アミロイドβは、日中の活動状態で増加し、夜間に減少する。

  アミロイドβ蓄積部位は、脳の記憶、思考部位である。日中の休息状態の時にも前期の部位は活動している。 

 アミロイドβ除去のためのワクチン療法:研究の結果、進行を止められなかった。

                                        進行期の患者であった。

                                        この時期では進行を止められない。 

 アルツハイマー病治療薬

    今まで1種類

    今年新たに3種類

        アミロイドβに対する薬ではなく、神経細胞伝達機能改善。

                                        進行は止められない。 

  研究:

    1 APP分解酵素阻害剤

  2 凝集阻害薬

    3 分解促進薬

    

        ネプリライシン: 生体内アミロイドβを分解する物質。

        有酸素運動:ネプリライシンを増やす。

        野菜、果物中心の食事:ネプリライシンを増やす。肉、乳製品は活性酸素を増加させマイナス。 

       生活習慣病の予防が今のところ期待できること。 



普段、自然科学系の本ばかり読んでおり、関心の少ない領域でした。
しかし、本の帯に2010年、新書大賞と書いてあり、読んでみなければと思い手にしました。

日本の国は中華に対して辺境の地にあるというのです。
聖徳太子以来、一貫して辺境の地にある国として、文明、文化の中心は中国であり欧米であった。
常に文明、文化を巧みに吸収してきたが、物事の中心は外国にあるという捉え方、考え方になっている。

いつも重要なことは外国にあると考えると言います。
自分自身の頭で、目で物事の評価をしない。
外国の評価を重んじる。
日本論、日本人論です。

大変に種々のヒントを与えられ考えさせられる本です。
役立つ一書です。
是非この先生の講義を受けたいと思いました。

著者は内田 樹(たつる)、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授です。

「人民の人民による人民のための政治」(リンカーン大統領の言葉)はどこに行ってしまったのでしょう。
菅さんのための政治・・・を、我が国の政治家はなぜ許しているのでしょう。
総理大臣は日本をどう動かすか、組織の長です。
何をするかを考える役目ではないのです。
もちろんそれも役目のうちではありますが、そのことについては専門家集団の知恵を活用できるわけです。
望ましいビジョンを具体的な活動に乗せる旗振り役こそ総理大臣の役割です。
現場の自治体が右往左往するようなことでは、組織を動かす長の役割を全く無視しています。

日本の国の組織を順調に活動させる仕組みを作ることこそが、今しなければならないことではないでしょうか。
組織を順調に動かすことの出来るリーダーを決めることが第一です。
ですよね。
全国民が注視している中でこんなドタバタをしているなど恥ずかしい限りです。
菅さんここまでやって、次の選挙で議員になれるのでしょうか。
選挙民はそれでも支持するのでしょうか。
辞任した松本大臣も県知事の皆さんに対して良識ある人の話し方でなかったですね。
私たちが選挙権を行使するとは何なのか、本当に考えてみなければなりません。
国会議員は、選挙民の代表なのです。
今の日本政治の状態を作ったのは選挙民です。
賢くならなければならないですね。
みんなで反省し、意思表示をすべきです。

人々のために役に立っているということを実感することは、わたしたちが生きる上でとても大切な力を与えてくれます。
頑張ろうという励ましをくれます。

鍼灸の治療力を高めることは、人の役に立つ喜びを具体的な形で日々に感じさせてくれます。

わたしたちの「身体が持つ仕組み」を主体とする治療は、主役は身体の仕組みなのです。
治療は支え役で主役ではないのです。
それが身体に優しい治療の原点です。
人々に対する治療として優れた点です。
鍼灸治療の良さを社会に啓蒙したいという思いは、また励ましをくれます。

治療は確信を持たないとだめです。
治療者が確信を持って治療に臨んでいると患者は安心できるので良い治療の場が整います。

自ら治療力を高める努力こそが日々に求められることです。

多くの高校生に鍼灸師という職業は遙かに遠い存在のようです。

それは、看護師、理学療法士のように保険診療機関に就職のポストがないということ、
日常生活の中で馴染みがない。などの理由でしょう。
ところが保健体育の教員免許状を取得して鍼灸師の資格もとなると状況が変わってくるようです。

保健体育の先生というのは、極めて身近な存在であり、スポーツという魅力も加わります。
生徒さんが目の前に登場してくれれば説得のチャンスも生まれます。

高校の保健体育の先生に鍼灸師の国家資格を持つ先生を作ろうというのは、日本の社会が抱えている、医療の問題、不登校の問題などの解決への提案でもあります。

保健体育の先生という看板は、高校生に鍼灸師への道を開く大きな扉を開くことになる可能性があります。 

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