私は低周波治療器による治療を
1 全身反応を期待する治療(M5、M6)
2 局所反応を期待する治療に分けて考えている。
1の全身反応を期待する治療は、閾値下刺激を与えて自律神経機能の変動し易さを高めることにより、姿勢という身体の仕組みを活用し、生体反応に方向性を与えることができ、気管支喘息の発作に対して明確な対応が可能になった。
電極に鍼を用いるわけであるが、昭和40年代、50年代の頃は10番鍼を用いていた。近年は寸3の3番を用いていた。できるだけマイナスイメージを小さくという配慮から考えると1番までは細く出来る。著書には3番と書いているが、最近は寸3の2番、1番を用いるようにしている。そして、陰極には(主たる治療穴:合谷)2番を、陽極には(孔最)1番を用いる。陰極は刺激効果が大きいので主たる治療穴に、陽極は刺激効果がやや小さいので、鍼をちょっと細くして刺激効果を高めバランスを取ろうかということである。