大腰筋の刺鍼を上手く行うこつは、2つです。
1 押手を押さえないこと
2 呼気時刺入です。
押手を押さえないことはこの場合2つの意味があります。
一つは、吸気を邪魔しないことです。腰部の施術でとても大切なことです。
うつ伏せの姿勢は、胸式呼吸を難しくするので、自然に腹式呼吸になります。
そのために腰部が呼吸リズムと共に上下しています。吸気の時には上がってきます。
これを押さえることは吸気を邪魔することです。患者の呼吸は乱れます。
むしろ腰部の上下を支援し腹式呼吸を促進して上げることが良い体調の確保にプラスします。
二つは、呼気時刺入です。
筋緊張が緩んでいる呼気時に刺入することは、体内における血管、
神経などの存在も緩やかになります。筋の働きで固定されないわけです。
それは刺入鍼との関係が緩やかになります。
そのことは刺入感を緩やかにし、トラブルを避けてくれます。